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広げて集めて"厳選"する

今月は何回かに渡って「今の時代の音楽の聴き方」的なテーマでnoteを書いておりまして。

つまるところサブスクの使い方なんですけど。


去年までは新規開拓的な使い方はあまりせず、好きなアーティストの作品を繰り返し聴くような使い方だった。

今年に入ってようやく新譜のチェックをSpotifyのプレイリストで行うようになり、アルバムを通して聴くスタイルから、お気に入りの曲をピックしてプレイリストで曲を聴くスタイルを取り入れるようになった。


で、使い方とか言っておいて未だに全然スタイルを確立出来ていないのです。泣


自分で選んでるのにも関わらず、気になる作品の数が膨大すぎてどれから聞いたら良いかわからん状態になったり「これが絶対聴きたいんだ!」って作品が分からなくなっていく。


実は自分で選んでいるようで選んでいなかった部分もあったり「本当に俺は音楽が好きなんだっけ?」と疑い始めたり、好きなはずの音楽なのに聴くのに疲れたり。

とても便利で音楽に触れる機会は圧倒的に増えたけど、便利と不便は表裏一体、裏側にある弊害みたいなものもあるんだなと実感させられている。

勿論サービスと音楽そのものが悪い訳は無いから、自分の使い方次第で音楽体験の質なり密度なりが左右されてしまうのだ。


サブスクを例えるのによく図書館があげられているが、本当に無限に広がる図書館のようで、興味本位で手に取った本が積み重なって、気づいた時には持ち運べない量を抱えてしまう。

図書館の他にもレストランのバイキングにも似てるなと思っている。

あればあるだけ取って集めてしまって、気づいた時にはキャパオーバー。それでは何も味わえない。

何にでも言える話だと思うけど、沢山集めたり並べた後に1つ1つを味わい愛するためには"厳選する"プロセスが必要だし、新しいものを入れた時には引き換えに何かを手放さなければいけない。

そんなことを思って、先日使ってないプレイリストや聴いてないアーティストのフォローを思い切って外してみた。

一旦は興味の幅を広げて色々集めてみるけど、結局好きで聴き続けてきた作品に落ち着くし、意識的に手放してみたらやっぱり残るべくして残ったアーティストと作品が並んでいた。ぐちゃぐちゃだった本棚がスッキリしたような気分。


と言ってこれで満足していたらまた知らないうちに棚はぐちゃぐちゃに戻るだろうから、これからも定期的に厳選して手放す時間を作ろうと思う。好きな音楽を好きでい続けるために。

リリース日は仕方ないにしても、土日は聴く作品の数を絞るとか、2~3組アーティストを選んで他は一切聴かないとか。



抱えきれない量を好きになろうとすると、どれも好きになれなくなってしまう。一方で、ある程度は外に開いておかないと器がどんどん小さくなってしまう。


自分が好きで誰かにオススメしたいものを選び抜くためにも、アンテナは広く張っておく。その間を上手く行き来しながら自分の色を出していきたい。


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