なぜ「紙」に印刷するとまちがいに気づくのか?
プレゼンの本番で誤字がみつかった。
記事を公開した後で直したいところがたくさん出てきた。
メールを送信した瞬間に宛先がまちがってることに気づいた。
……こんなことってありませんか? 私はすごくあります。。
ヤツらはなぜか最後まで隠れてて、完成した瞬間に出てくるんです。
もちろん自分の不注意のせいもあるのですが、どうやらこの悩みはけっこうあるあるらしい。
そう思っていたら、最近「これってちゃんと理由があるんだ」と納得する出来事がありました。
人はパソコンの画面を客観視できない
編集者の竹村俊助さんに「原稿のチェックってどうやっていますか?」と聞いたら、かならず紙に印刷してチェックするそうです。
PCで何時間か原稿をさわったら、紙に印刷してスタバとかに持っていく。それを眺めてみて、気づいたところにメモを書いてまたPCに戻る。この繰り返しをやるそうです。
PCで作業していると、だんだんつかれてきてアウトプットを冷静に見れなくなもの。そんなときは、一回紙にプリントアウトすると客観視できるとのことでした。
PCにむかっているときは主観モードで、紙に印刷したら客観モード。これを意識的に切り替えているんだなと思いました。
私も自分の原稿をプリントアウトして読んでみたのですが、たしかにびっくりするくらいいろんなことに気づくんです。
話が飛んでて理解が追いつかないかと思えば、説明が長すぎてテンポが悪かったり。感情の動きが見えなくてなんか共感できなかったり。自己嫌悪になるレベルでいろいろ気付きます。涙
紙にプリントアウトするといったん自分の手を離れるので、第三者の目線で容赦なくチェックができるんです。
PCで書いているときは「自分のアウトプット」という主観がどうしても入ってしまいます。第三者の目線で容赦なくチェックするのは原理的に無理なんだと思いました。
手を加えられるうちは気付けない
主観モードと客観モードはけっきょく何が違うのか?
それは「手が加えられる状態」になっているかどうかだと思います。
パソコンで記事にむかっているときは「手が加えられる状態」です。「作り手」のモードであり、主観的にならざるを得ません。
この状態で客観視しろと言われても、脳がチェックモードにならないのでどうしても見落としが出ます。
でも紙に印刷してしまえば、もう手を加えられません。その段階で、はじめて客観視できるようになるんだと思います。
プレゼンの本番で間違いが見つかるのも、記事を公開してから直したくなるのも、送ってしまったメールの間違いに気づくのも、たぶんみんな原理は一緒です。
だから、チェックするときは「もう手を加えられない状態」になるべく近づけるようにするといいです。
資料は紙にプリントアウトする。noteは公開後しばらくしてからシェアする。Twitterは下書きにストックして投稿前にチェックする。
メールの宛先ミスはあまり解決策がないのですが、送った直後にかならず見直してミスってたら速攻であやまる、くらいですかね…‥
ちなみに、今日もTwitterで誤字ってしまいました。。
「だいたいこれ」→「だいたいこれに」ですね。。
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