ヘルプマーク取得への葛藤
電車、特に満員電車が苦手で、静かなパニックを起こすことがある。
頭や体全体がザワザワして、不安や焦燥感に襲われる。
体全体が固まってしまうように感じる。
そんな時は、立っているよりも、座って情報を遮断した方が落ち着く。
でも、他の人から見たら、つらそうには見えないだろう。
だからずっとヘルプマークをつけるか迷っていた。
重病を患っている方、お年を召した方、妊婦さんなど
自分より困っている人がたくさんいるに違いない。
そう思うと自分の障害が軽いように思えて、なかなか取得できなかった。
「人と比べてどうこうじゃなくて、あなたが困っているのなら取得した方がいい」
友人がそう言ってくれた。
確かにヘルプマークは、困りごとがあっても、一見そうは見えない人にこそ役に立つはずだ。
ヘルプマークをつけるようになってから、席を譲っていただける機会ができた。つらいときに「つらい」と言い出せない人間にとっては、とてもありがたい。親切を、優しさをかみしめるように感じる。
もし遠慮してヘルプマークを付けないでいる人がいたら、我慢せずにつけてほしい。
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