
地方公務員の社会人採用試験を受験したので備忘録④(面接本番編)
面接試験の本番編。前記事からだいぶ時間があいてしまった。
面接当日、集合場所に到着し、係の職員に案内されて、20人程度の受験者とともに待機室へ。
面接直前にしたこと。
緊張への対処
緊張して黙ったまま座っていると、段々とおかしな表情になるし、声が出ない、声が震えるなどの諸症状がでるので、緊張を和らげようといくつかの対処法を試行する。
トイレに行くついでに、5〜6回ジャンプ(着地するとき上半身脱力)
拳で頬グリグリをして、顔面をほぐす。
口周りの筋肉と声帯をほぐすためにしゃべる。
案内の職員の方に、なんてことない質問をすることで会話をしてみたり、周りの受験者に「緊張しますねー」とか話しかけたりする(相手にとっては迷惑だったかもしれない)。
自分の心の状態把握
なんで緊張するのかと自問してみたところ、以下の不安要素に対して、緊張しているように思えたので、ひとつずつ潰していった。
なにより人生の岐路に立っている状況(少し大袈裟な表現ではあるが)。
何を聞かれるのかわからない。想定外の質問をされるのでは。
面接官=評価する立場の人≒偉い人という思い込み。
相応の時間をかけて準備してきたことが無駄になる。
1. と4. について
全くそのとおり。ただ、その時点で、その場で、どう足掻こうが状況が好転することはない。こればっかはどうしようもないな。という納得と諦念で、気持ちを切り替えようと自己暗示。
2. について
とはいえ、面接官にヒアリングされる内容は自分自身の考えや行動・経験のことに対してのハズ。答えられないわけがない。回答内容の良し悪しを判断するのは面接官だし、知ったこっちゃない(逆ギレ)。
3. について
面接官より偉い人(社会的地位のある)を相手に仕事してきたし、なんなら仕事の場合、相手の方が専門家で、自分の勉強不足により激詰めされることもあるから…アレに比べたらイージーな状況だな。という気付き。
などとグルグル頭の中で考えては流れていき、最終的に腹をくくることができた。結局、最後は覚悟を決めるしかない(精神論)。男も女も度胸!
そのうち、自分の番が来たので、「笑顔と余裕の心を忘れずに。」と入室した。
面接試験の様子
「コンコン」「どうぞお入りください。」「失礼します。受験区分+受験番号+氏名です。本日はよろしくお願いいたします。」
ということで面接会場に入室すると、そこには3名の面接官が着座していた。真ん中に40代後半男性(課長級)、左に20~30台女性、右に30代男性(係長級)。知らんけど。
「緊張しなくていいですよ。いつもどおりで。」と言われつつ、終始和やかな雰囲気で面接は進んだ。今のご時世、圧迫面接なんてないか。
推定係長級が進行+質問役で、あとの2名は、質問に回答している私を観察している感じ(とはいえ、嫌な感じで見ているわけでない)。
プレゼン試験の結末
まずは、3分間のプレゼンテーションは、制限時間をオーバーにより、尻切れトンボ(95%くらい)で終了。
「ありがとうございました。最初、緊張して少しトチりましたが、いちばん伝えたいことは伝えられました。」と笑顔で強がりを言う。ま、まぁ、主旨は面接官の手元にあるプレゼン資料に記載してあるから…(震え声
その流れで、面接に移行。
面接での質問(覚えている限り)
志望動機
面接の最初は志望動機。「民間企業でキャリアを積み重ねてきているけど、どうして受験したんですか?」のような聞かれ方だったかな。
志望動機は100%聞かれる内容だし、エントリーシート(ES)にも記載している。そのまま回答しても芸がないので、少々、姑息な手段を使った。
①ESに記載した内容
②ES提出後にコッチの方が説得力があるか?と構築した内容。
表向きは①で、もちろん嘘ではないんだけど、本音は②なんです。実は②の想いが強いんです的な感じで①と②を織り交ぜて回答した。腹を割って話していますよ感が出るかなと。
ただし、効果のほどは面接官のみぞ知る。
年下の上司は大丈夫?
前職では、名ばかり管理職だったのもあっての質問だったのかもしれない。以下のような内容を回答した。てか、30代の係長なんざザラにいる。
社会人経験は約20年あるが、地方公務員としては1年生。
先輩・上司から学ぶことはたくさんある。
正直、年齢・性別にこだわっている余裕はないと思っている。
昇任したい気持ちはある?
責任職を望む職員が少ないのかしら。リスキーではあると思ったが、リアルさを出すために敢えて3ポツ目の給料の話はした。
昇任したい気はある。←なくても「ある」って答えるか。
係長は、実務チームのリーダーで、やりがいがありそう。
下世話な話だが、給料面でも前職程度には引き上げたい。
普段もそんな感じなの?
言い方はもっと柔らかい表現だったと思うけど。面接にしては、リラックス+笑顔でベラベラとしゃべっていたからだろうか?面接官に受けの良さそうな感じで回答した。
基本的に、表裏がない性格だと自覚している。
仕事上では、同僚や部下から、話しかけやすい、相談しやすい雰囲気づくりを心掛けている。
どんな時にストレスを感じる?対処法は?
この質問の回答は、少しトチった。
私は、今後の作業量の見通しが立たないことや、不意な仕事の差し込みに対してストレスを感じる(計画的に物事が進めて、仕事のボリューム、時間の使い方をコントロールしたい)人間と話した。
「行政の仕事って、そういうこと多いですよ?」的な指摘をされた。
「上司や同僚など経験豊富なメンバーと相談しながら、着実に物事を進めたい。」的なことを苦し紛れに回答した。フォローできてたのか不明。
本自治体の魅力はなんだと思う?
振り返ってみれば、質問されてもおかしくない内容だけど、ノーマークだったのよねー。
いろいろあっての本心ではあるのだけど、結果、その自治体の最初に浮かぶイメージ的なことを伝えてしまった。これは自分でも失敗したなと。「多様性」みたいなワードを放り込んでおけば良かったかもしれない。
面接で気を付けたこと。
質問への回答は、結論ファーストでありつつも、なぜそう考えたかのか自分のパーソナルな部分にも触れて回答すること。
エントリーシートの記事でも触れたが、「人柄」を知ってもらうことが重要だと考えるから。面接官は、模範的な解答をごまんと聞いてきているだろうし、他の受験者との差別化を図るためにも、そうした方が良いんじゃないかと思われる。
最後に。
「なにか質問ありますか?」っていうのを期待したんだけど、しゃべりすぎて時間使い切ってしまったようだ。プレゼンテーション試験のテーマについて、あなたなら何だと思いますか?って聞きたかったんだけどな。
地方公務員になって半年も経っておらず(なので、まだ試用期間)、思うことはあれど、転職してよかったと現時点では感じている。
せっかくなので地方公務員への転職を希望している、どなたかの参考なったら嬉しいなと思う次第です。