
カメの卵を加熱しても卵白が固まらない理由
先日、たまたまYoutubeで野食ハンター茸本朗氏がミドリカメの卵でプリンを作っている動画を見たのだが、鶏卵で作るものと違って黄味が粉っぽくまるでスイートポテトのような食感(滑らかさが足りない?)だとおっしゃっていた。
また、Yahoo!で読んだが、コスタリカではウミガメの一斉産卵「アリバダ」のとき、現地の人がその卵を食べることがあるらしいのだが、加熱しても卵白部分が固まらないそうだ。
これについて調べてみたところ、どうやら鶏卵の卵白は文字通り「卵白アルブミン(Ovalbumin)」と呼ばれるタンパク質でできており、これは75〜85度で加熱すると凝固する性質を持っているらしい。しかしカメの卵は熱可塑性のあるタンパク質の量が少ないので、加熱しても固まらないようだ。
ヘビやトカゲなど爬虫類の卵には卵白を持たず、殻も柔らかいものが多い。これは、鶏卵の場合は卵白が胚(=卵黄)に水分補給する役割を持っているのに対し、爬虫類の卵は周囲の土などから水分を吸っているためらしい。
関連記事