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酒はなく、ミルクを提供するバー?「Bar Mleczny(ポーランド)」
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時計仕掛けのオレンジというディストピアSF小説に「Kolova Milk Bar」というミルクバーが登場する。
初めて見たときはこれが単なる世界観設定のために作られたものとしか思っていなかったのだが、かつて共産主義時代のポーランドにはbar mleczny(バル・ムレチュヌィ、と読む。「ミルクバー」の意味)が実在した。
1947年に誕生したポーランド人民共和国では国民の食事は基本的に社員食堂で賄うという方針で、外食を提供するレストランは全て国営化させられた挙句閉店。しかし、社員食堂のない中小企業も多かったため、政府が補助を出して安価で食べられる大衆食堂が設置された。それがこのミルクバー である。
そんなわけでこのミルクバー 、乳製品やピエロギ、トマトスープ(zupa pomidorowa パスタが入っている)なんかは売っているが、「バー」という名前に反してお酒は置いていない。