Life Story 2:IT企業へ入社した経緯
就職活動はしなかった。防衛大学の生活では、平日に外出はできないから、就職活動することができない。
ではどうやってIT企業に就職したのか?
実は、進路を悩んでた時に、ある出会いがあった。
大学3年生の時、後輩から相談を受けた事がきっかけだった。
同部屋だった1年生の後輩から大学を辞めたいと相談を受けた。「将来インターネットサービスを作って起業したいので、そのための準備をしたい」と言う。
彼とは毎晩のように語り合い、最終的には彼の想いを応援した。そして、私自身も彼の話を聞いて興味が湧いてきた。
IT分野への漠然とした憧れが高まっていった。
大学4年生の冬、1年半ぶりに彼と再会した。
彼は大学を辞めた後、インターンとしてIT企業に採用されたようだ。
その日の夜、彼は勤めているIT企業の本部長を紹介してくれた。
本部長は居酒屋で、インターネットビジネスの未来について、とてつもない熱量で語ってくれた。私は、その熱さに魅了されてしまい、「入社したいです!」と伝え、その場で採用が来まった。
こうして居酒屋のわずか3時間で進路は決まった。
渋谷のITベンチャー企業
私が入社したのは渋谷のITベンチャー企業だ。渋谷は当時「ビットバレー」と呼ばれ、新興IT産業の中心地だった。社員はみんな野心を持った、才能の塊のような人ばかりが集まっていた。
私は会社から5分の社員寮に住み、その後2年間お世話になるのだが、社員寮とは名ばかりでマンションのワンルームに、上司含め5人共同で生活した。
私の仕事は営業だった。ひたすら企業に電話をかけまくり、アポが取れたら先輩に同行してもらい、先輩の隣で、議事録を取りながら営業を学んだ。
仕事は猛烈に忙しく、入社してから2年後に退職するまでの間、深夜2時より前に帰宅したことは一度もなかった。深夜に倒れるように社員寮に帰り、その数時間後には出社する毎日。
・・・今思えば、超ブラック企業!
だけど新しい生活は刺激的で楽しかった。