いつだってラストランはうつくしい
有馬記念が終わりましたね。
みんな買ったのかな、負けたのかな。もちろんそれだけではない、最高の勝負だったのですけれど。
ちなみにマカちゃんは大勝しておりまして、「最高や、今から映画見に行ってミスド買ってストゼロ飲みながらエムワン見るわ!!!」と言っていました。うれしいとすぐミスドいくなぁこいつ。すきだ。
お陰様で、転職してからそろそろ2ヶ月が経とうとしています。どうしようもない部分を除けば人間関係には恵まれて、パソコンは好きだから仕事の勉強はちっとも苦じゃない。
なのに、くらい帰り道、なんども首をくくる想像がやめられないのはどうしてなのだろう。ゆるさない、ゆるさない、そういう声が心の底からふつふつと湧き上がって、逃れるためにはなにか痛い思いをするしかない。
本当に終わろうと思って、広い道路の端でスピードの出ている車を待っていた夜がある。当然そんなのでどうにかならないし、車の人のことをちっとも考えていない最低なやりかただったけれど、そういうことに頭が回らなかった。私はただ終わりたかった。
けれどそれは失敗に終わる。道の脇に経つ私は、どうやらタクシー待ちに見えたようで、次から次へと、タクシーの運転手さんがやってきたのだ。わたしはその度ににっこり苦笑して、ごめんなさいとそっと手を振った。 タクシーの運転手さんは、そうかいな、と手を上げて去っていった。
にっこりと笑う度、わたしは、少しずつ正気を取り戻して、結局その日は、泣きながら家に帰るだけで済んだ。
わたしはいつラストランを走れるのだろう?
今日は上司に、「菅沼さんは元気いっぱいやね」と、言われた。そう見えていたことは、普通にうれしい。だけど、その帰り道、意味もなく泣いて泣いて、動けなくなって、そんな自分を心から恥じていたことを、上司はしらない。一生知らない。それが正しい。
そういう覚悟(社会人としては当然なのだけれど)を決めて、わたしは明日も仕事に行く。ああ、何事もなく終わるといいのだけれど。
えらんでよ、特別だってぼくたちはここにたったの2人しかいない/菅沼ぜりい
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