生きやすくなるヒントが満載!『はじめての選択理論 人間関係をしなやかにするたったひとつのルール』
先日の読書会がとても楽しかった件に関連した話。
扱った本の作者は心理カウンセラーの渡辺奈都子さん。
以前に著書を読んでいたのですが、感想を書いたのが消してしまったアメブロだったため自分でも読めず、再度読み返してみました。
その本が『はじめての選択理論 人間関係をしなやかにするたったひとつのルール』です。
「外的コントロール心理学」と「選択理論」
この本の主張をざっくり紹介すると
人間関係の背後には「他人は思い通りに変えられる」と考える外的コントロール心理学と「変えられるのは自分だけ」と考える選択理論の考え方があり、2つの間には大きな違いが存在する。
選択理論を利用することによって人間関係も良くなり、自分が生きやすくもなる。
という内容です。
初めて読んだ時、びっくりしました。確かにそうかもしれないけれど、全く意識しないで生きてきたからです。
実家の親は、完全に外的コントロール心理学によって私を操ろうとする人でした。そちら側の理論は私にとって、昔から馴染み深いものだったのです。
良い習慣と悪い習慣
外的コントロール心理学の習慣には「致命的な7つの習慣」があるそうです。
…これ、ドキッとしますよね。
子育てにおいて、上記を全くやったことがない親など存在しないのではないでしょうか。私も昔は毎日やっていた気がします。
「叱るから悪い」「褒めれば良い」というものではなく、行動の裏に「他人を操ろう」とする意図があるかどうかが肝なのでしょう。
それに対し「身につけたい7つの習慣」はこちら。
確かに、これが自然にできる人には惹かれますよね。
私もまだまだですが、ここ数年は周囲のおかげでだんだんできるようになってきました。
誤解を生みがちな部分も説明
この本が良いのは、ありがちな誤解に対して非常に丁寧に解説してくれていることです。
「他人を変えられない」と主張すると、こう質問する人も出てきます。でもそれは誤解であり、打開する方法はあるのです。
私も他人をほめることが大好きですが「ほめて動かそうとしないように注意しよう」と改めて思いました。
基本的欲求の強弱に関するチェックリストの説明が良い
心理学的説明でよくある「チェックリスト」。
「あなたはこんなタイプです」と型にはめる方法が私は苦手なのですが、なぜかこの本のリストは嫌いではにありません。
絶対的な言い方をなるべく避けて
「強弱に違いがある」
「あまり変わらないはず」
「正確に表すものではありませんが」
と表現しているのが、自分には好ましく思えるのだと思います。
この本で表している基本的欲求は5種類。
「愛/所属」「力/価値」「自由」「楽しみ」「生存」
です。
私は、強い順に「力/価値」「自由」「楽しみ」でした。
「力/価値」の欲求が強いので、「自分には力があると感じたい」「自分は価値ある存在だと思いたい」という気持ちが強いということです。
自覚はありますが、やはり…という感じでした。1つの傾向なので悪いとは言えませんが、下記のような注意点があるのです。
つまり、外的コントロールに陥りやすい傾向にあるということ。
しかし欲求の満たし方は他にもあるし、学び直しも可能です。今後も意識して生きる必要があると思いました。
また「自由」「楽しみ」は昔よりも強くなってきた気がします。
以前は「力/価値」ばかりに囚われていたのですが、周囲の行動を見ているうちに変化したのだと思います。
遺伝子や幼少環境にかなり左右されますが、自分をどんな環境に置いてどんな人と付き合うかによっても傾向は変わります。意識することも重要です。
そういう意味でも、このチェックリストは「性格を決めるため」ではなく「今後の良い人生に生かすため」という気がするのです。
秘訣が詰まった本
他にも、
など、役立つコツがたくさん。
多様性が重視される現代において、スルー力(りょく)はどんどん重要性を増しています。他人のことに無駄に立ち入らない意識も必要だと思うので、引き続き意識していきたいです。
気になる方は、是非読んでみて下さいね!