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グレーゾーンにいる私たちへ ~NHKのETV特集を見て考えたこと~

録画していた番組を見ました。

先日開始された、ロシアによるウクライナ侵攻について

◼︎国家に翻弄された旧ソビエト諸国の人を書いてきたノーベル賞作家スベトラーナ・アレクシエービッチ
◼︎フランス歴代大統領の政策顧問を務めた経済学者ジャック・アタリ
◼︎新たな冷戦の始まりを警告するアメリカの政治学者イアン・ブレマー

にインタビューするという番組でした。

内容については、こちらの記事で大まかに書かれているようです。


歴史的にも非常に大きな事件であるにも関わらず、誰も悪くない「天災」ではなく「国と国との争い」であることにより、発言しづらい空気を感じます。

こと日本においては、戦争・兵器などを口にすること自体に対するハードルもまだまだ高く
「よく分からないから、勉強してから発言しよう」
と考える人が多いです。

それも分かります。自分も、今まで敢えて何も発言してきませんでした。

「こんなことも知らないの?」
「少しは勉強しなよ」
なんて言われたらどうしよう…と思う気持ちも、正直まだあります。

でもやっぱり、国も生活も日常も、政治家たちだけのものじゃないはず。

私たちのような普通の市民が、よりよい未来のために発言していかねばならないのだ…と思いました。


番組の最後にスベトラーナ・アレクシエービッチさんが語ったこの言葉が、私にはひどく印象的でした。

これは長い闘いなのです

人間社会は3つのゾーンに分かれています
ひとつはアクティブなゾーン つまり行動する人たちです
一方で彼らに反対する人たちもいます

そしていわゆる「グレーゾーン」があります
どっちつかずの人たち このゾーンが一番大きい
こういう時には物陰に隠れてやり過ごそう
自分の生活の質さえ変わらなければいいという人たち


私たちはこの人たちと対話する術を学びとらなければなりません
ジャーナリズムは真実を語り このグレーゾーンに働きかけなければなりません
グレーゾーンが広がるなら私たちが目指す未来は訪れません

クラス内のいじめにどう対処するか?
という、ミクロな話題と似ているのかもしれませんね。


見て見ぬふりは、正直言って1番楽です。
きっとコスパも良いでしょう。


でも、本当にそれで良いのか?
今痛い思いをしているのは、私と似た人たちではないのか?
彼らは何を感じ、何を思っているのだろうか?
今後どうすれば現状を打開できるのか?
今どう立ち振る舞えばいいのだろうか?

と、どうしても考えてしまいます。

寄付したりアイコンを変えたりするのも良いと思います。

でもそれだけではなく、発言したり周りの人と意見交換したりもしていきたい…と強く思いました。

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