手間がかかるからこそ…
腕時計のゼンマイを巻く
それが毎朝の日課です
ゼンマイで動く機械式の腕時計は
朝にゼンマイを目いっぱい巻いたとしても
翌朝には止まっている
ということで毎朝のゼンマイ巻きが日課に
けっこうな手間がかかるんですが
それはそれで、なんとなく自分を必要とされているような
そんな錯覚にとらわれます
そんなものが身の回りにはいくつかあります
どれも長年付き合っている靴だったり、カバンだったり、自転車だったり
手入れをしないと
すぐに傷んできたり、不具合がでてきたり
なので、こまめなメンテナンスが欠かせません
せっせと革用クリームを塗りこんだり
チェーンに注油してみたり
こういったことは手間なんですが
その時間はけっこう楽しかったりもします
手で手入れすることで
見る見る状態が良くなるのは単純に嬉しい
それに
「あ~、この傷、あの時につけたんだっけ」
「このカバンはあの旅行に持って行ったんだよな」
といった感じで
作業をしながら色んな記憶が呼び覚まされます
長年付き合ってきたものには
そんな思い出も記憶されていて
手入れしているときにふと思い出させてくれることも
そう考えると
こうやって手間をかけて手入れする時間は
なかなか贅沢な時間
そんな手間をかけないといけないものが
身の回りにいくつかあるのは
けっこう幸せなことなのかも
そんなことを考えながら
今朝も腕時計のゼンマイを巻いています
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