大学生が糸井重里さんに訊いた。「どうしたら糸井さんのような文章が書けるようになりますか?」
毎週火曜日は、有料マガジンの文章コンテンツの配信日。せっせと、『「プロのファン」という生き方のススメ』というノウハウちっくなエッセイを書いていた。
「ファン」ということがテーマだったので、ここであらためて書いておこう。ぼくは糸井重里さんから多大なる影響を受けている。ファンだ。
・・・とは書いてみたものの、いちいち公言するのってカッコ悪いよね。だけれど、だからこそ、思い切って書いてみた。
ということで、今日一日のうち1時間だけ徹底的に、糸井重里さんのことについてネット上で調べまくった。いろんな記事を読み漁った。読み込んだ。読んだことがあるものも多かったが、新たな発見があって有意義だった。(ある一人の人に関して、集中的に検索&研究するのっていいものだな。またやろう)
そんななかnoteにて、こんな記事を見つけた。
経歴を拝見すると大学生のようだ。ほぼ日の塾2期生で、このnoteを運営する会社のcakesのインターンをしているとのこと。(なんだか年をくっているような表現で嫌だけれど、これからがたのしみな方だなぁ)
彼が通っていたほぼ日の塾の場で、糸井さんに直接質問できる機会があったようで。こんな質問をぶつけたそうだ。
「どうしたら糸井さんのような文章が書けるようになりますか?」
何ともはや、THE・ど直球。
(「ありがとう。ぼくも訊きたかった」)
心のなかでそうつぶやいて、彼に頭を下げた。
ということで、糸井さんから彼に対する回答はこんなふうだった。
「とりあえず、毎日書きなよ。今日のダーリンだってもう19年以上毎日書いてる。あなたもとりあえず数こなせば、何か見えてくるよ。ブログでもなんでもいいから、どんなに忙しくても毎日書いてみなさい。」
優しさと厳しさと、その両方を感じた。とりわけ個人的には、この部分に暗闇のなかにあって一縷の光を見た気がする。
あなたもとりあえず数こなせば、何か見えてくるよ。
この「何か見えてくる」というのがミソだと思うのだ。その理由を、ぼくが勝手に提唱する「文章の上手い下手の公式」にもとづいて説明してみよう。
(簡易版)文章の上手い下手の公式 = 「世界を見る視点」 × 「書く技術」
たくさんのアウトプットをするようになると、おのずと「世界を細かく見ざるを得ない」ようになる。つまり、「世界を見る視点」の精度が高くなるのだ。確かに、偉大なる表現者たちは揃って多作家だという印象があるよなぁ。ピカソだって、近年でいえば村上春樹さんだって。
あなたもとりあえず数こなせば、何か見えてくるよ。
数をこなすことで、実際的に「見えてくるもの」が変わるのだと思う。
そのうしろにあるもの、その奥にあるもの、そのまわりにあるもの、その向かいにあるものなど、その先にあるものなど、ここには書ききれないくらい細かいことが見えてくるのだろうな、きっと。
糸井さんの目には、どんなふうに世界が映っているのかな?
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昨日はこんな文章コンテンツをお届けしました。
「じぶんには才能がないんじゃないか…」
ぼくと同じように感じ、焦り、落ち込み、不安を抱えている人は他にもいるんじゃないだろうか? そんな人に、いやいやじぶん自身に向けて、「ファン」という生き方もありだよ、そこから拓ける道もあるよ、ということについて書いて贈りたいと思った。
ピンときた方は、ぜひともどうぞ。(定期購読はよりお得ですよ〜)