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意外と知らない「Kindle出版」の6つのメリット

文章でお金を稼ぎたいあなたへ —

こんな事実を知っていましたか?

米国の電子書籍市場調査サイト「Author Earnings」によると、米アマゾン・ベストセラーランキング上位100タイトルのうち56点が個人によるKindle出版だったのです。(2018年時点)

まさか、これほどのスピードで変化が起こっているとは……

このデータを見つけた私はその日の夜、興奮して眠れなくなりました。

アメリカは日本の10年先を行っていると言われますから、このような状況は近い将来日本にもやってくる可能性が高いです。

ちなみに、日本でも電子書籍の市場は急拡大しています。

実際に数字を調べてみると、公益社団法人 全国出版協会・出版科学研究所が発表した、2020年上半期の前年同期比は、紙の本は2.9%減、電子書籍は28.4%増でした。

さらに、勢いは衰えることなく、右肩あがりに上昇していくという予測が出ています。つまり、電子書籍を読む人は、さらに増えていく可能性があるということなのです。

いつでもどこでも気軽に読める手軽さ、価格の安さ、保管場所を気にする必要がない点などがウケているのかもしれません。

そのようななか、意外と知られていないのは、作家側における電子書籍のよさ、いわゆるメリットだと思います。

とくに、私が切実な想いで電子書籍のメリットを伝えたいのは、自ら情報発信したい人、書籍の出版を考えている人たちです。

自分で文章を書いて情報発信したい人は、「電子書籍よりも紙の本で出版したい!」と考えていたりします。

そういう人は、けっこう多かったりするのです。

もちろん、紙の本を出版していただきたいと思いますし、それがダメだとはまったく思いません。

けれど、電子書籍のいいところも、ぜひ知っていただきたいなぁと思っています。
電子書籍の「いいところ」を上手に活用して、これを機に、電子書籍の出版も考えてみていただけたらと感じているのです。

書籍の出版は「紙の本」じゃないとダメなのか?

なぜ、電子書籍よりも紙の本を出版することに、こだわる人が多いのでしょうか?
くわしい統計資料はないので、あくまでも推測になりますが、「紙の本を出していないと、作家とは言えない」などといった考えがあるからではないかと思います。

もちろん、すべての人が、そんなふうに考えているとは言いません。
それを承知のうえでお話ししますが、じつはぼく自身、以前は「やっぱり、紙の本を出していないと、作家とはいえない」と感じていたところがあったのです。

でも、その考えは、私がホリエモンこと堀江貴文さんの、「なぜ堀江貴文の本はすべてがベストセラーになるのか?(HIU編集学部)」という書籍の企画編集を担当したときに、大きく変わりました。

堀江さんは書籍のなかで、「本の本質はテキストだ」と述べています。
つまり、紙に文字を印刷したものだけを書籍と呼ぶのではなく、電子書籍、あるいはnoteやメルマガなど、テキストで書かれているものは、書籍に等しいということです。

いまでこそ、私はnoteで情報を発信したり、みなさんからお金をいただきながら文章を書いていたりします。それだって、堀江さんの言葉を借りると、立派な作家活動の1つなのです。

でも当時のぼくは、そんなふうには思っておらず。

堀江さんの言葉に、とても衝撃を受けました。

「紙の本を出さなければ、作家としてニセモノ」

そういった、自分の頭のなかにある常識や固定観念に、ずっと縛られていたなぁと気づいたのです。それはまさに、ハンマーでガーンと頭を殴られたような体験でした。

もしかすると、あなたもこれまで、「紙の本を出していなければ作家ではない!」といったように感じていらっしゃったかもしれません。

でも、それは少し時代遅れの古い考え方かも!?
そんなふうに理解しておくことが、これから大切になってきそうです。

「Kindle出版」が出版業界を大きく変える!?

ここでもう1つ、触れておきたいことがあります。
高城剛さんのお話です。

高城さんは、世界中を転々としながら時代の先を生きている方で、ハイパーメディアクリエイターとして活動されています。

非常にメディアに強く、すでに何冊も電子書籍を出版している状況です。その書籍のなかで、とても興味深いことをお話しされていました。

1つは、アメリカの出版年間チャートトップ10のうち、半数以上が大手出版社とは関係のない、インディペンデントな作家がランクインしているという事実です。

どういうことかというと、ここでいう大手出版社とは、日本でいう講談社、集英社、新潮社といった有名な出版社のことを指します。いっぽう、インディペンデントな作家とは、個人で書籍を出版をしている人たちのことです。

なんとなく、イメージできたでしょうか?

まとめると、アメリカでは個人で書籍を出版している人の半数が、全米の年間トップチャートにランクインしているということです。

これは、驚きの事実だといえるでしょう。

実際のところ、日本では、まだそのような現象はほぼ起こっていません。
けれども、日本はアメリカの出版業界のあとを追っているといわれています。
なので、私としては、この事実を真摯に受け止めるべきだと感じています。

さらにもう1つ。
高城さんは、印税についてもお話しされていました。印税に関しては、このあとくわしく解説しますが、先に少し触れておきたいと思います。

紙の本と電子書籍の印税率を比較した場合、その数値はぜんぜん違うのです。状況によっては10倍以上違ったりすることもあります。

電子書籍の印税率の方が、圧倒的に高いのです。

その件について、高城さんはこんなことをお話しされていました。

「これからの時代、出版社を通して著者が本を出すのではなく、著者自身が出版チームや編集者を雇い、広告までコントロールしながら売上を立てる。そうやって、作家活動を続けていく時代になる」

この文章を読んで、あなたはどんなことを感じたでしょうか?

「そんな時代がやってくるかもしれないけれど、まだ先のことでしょう!?」

そう、思われたかもしれません。

いまはまだ、「日本でも個人で出版する作家が増えてきた」なんてニュースは、ほぼ耳にしないからです。

ところが、です。

じつは、もう、「そんな時代」はやってきています。

作家を目指している人だけでなく、個人でビジネスをやっている経営者の方などは、作家として自分で電子書籍をどんどん出版しはじめているのです。

この流れが加速すれば、日本の出版業界は大きく変化するかもしれません。

繰り返しになりますが、あなたが紙の本の出版を考えているなら、ぜひ出していただきたいです。

と、同時に、電子書籍もうまく活用する。

それが、これからの時代、必要になってくると思うのです。

さて、前置きが長くなりましたが、そもそも電子書籍のメリットって、いったいどのような内容なのでしょうか?

大きく分けると6つあると考えています。

  1. 10倍近い印税率の高さ

  2. 絶版がなく、半永久的に販売される

  3. 市場が爆発的に拡大している

  4. 読みやすい文字数で読者に届けられる

  5. 読者がピンポイントで欲しい情報を届けられる

  6. 読者の人生を変えるきっかけになる

  7. おわりに

1つずつ順番にお話ししてきますので、ぜひ参考にしてください。

この記事は、こちらのマガジンにも入っています。よりお得に読めますので、ご利用ください。

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