あることに熱中
寝食を忘れて熱中するもの、熱中できるもの。
…子どもの頃は、読書とかアニメとか遊びとか…いろいろなものに熱中できたのだが、加齢のためか集中力が続かない。要は飽きっぽくなり、何に対しても熱中しなくなった。
最近は、眠ることにすら熱中できず、2時間ごとに目が覚める。加齢はすべての「集中力」「熱中力」を衰えさせるらしい。
強いて一つだけ挙げるなら…。
あれこれ想像したり、妄想したり。これは(多少衰えた感はあるが)まだまだ熱中できる。カネもかからず、黙っていれば誰をも不快にしない、大変便利なものだ。
先日のファミレスで、ある男女の横に案内された。男性は、40代くらい。蛭子能収さんに似た容貌で服装は秋葉系。女性はひらひらしたワンピースを着た、まっすぐな黒髪を腰まで垂らした20代と思しき美人。この二人はどういう関係なんだろう、と私の妄想スイッチが入る。お互いにタメ口で話しているが、内容的に、そう親しい間柄でもなさそうだ。共通認識、思い出話はでてこない。メイド喫茶の客と店員だろうか?
女性が「同居人からコロナをうつされた」と口にする。ここでまた考える。彼氏でもなく、友達でもなく、家族でもなく「同居人」。この言葉をチョイスする意味は何か?同居人とは何者だろう…?
自分の妄想に付き合う。時に下手なドラマ視聴よりも面白い。
この日もついつい熱中した。
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