見出し画像

没後120年 エミール・ガレ展 奇想のガラス作家(メモ)

松涛美術館で開催中のガレ展を観覧(5/29)。


松涛美術館
撮影可能なのは、この猫ちゃんのみ。
美術館内の噴水

ガレが植物学者だったと聞き、ちょっと牧野富太郎博士を思い出しました。植物や昆虫などの精密さは、風景画家、静物画家の世界より、学者特有のもの。それを更に美的に進化させた感じがあります。

蝉やトンボ、蛙、カゲロウなどあまりにリアルなので「苦手」と感じた人もいたようです。

この細長いピーマンのような更に、見つめ合う黒いカエルと赤い虫。
実物はもっと色が艶々して美しく、そしてなんともいえないおかしみがありました。

後、美しい装飾ランプですが、制作時に(猛毒の)フッ化水素酸を使ったので、現在は同じものを再現するのが難しいそうで。

美を追求するために、毒を喰らう人たちがいた。歴史の影で正負を引き受けた人たちがいたんだな…としみじみ。

でも、ガラス工芸だけでなく、木でできた家具など、本当にすべてが美しかったですね。

そして美術館のソファも、ものすごく座り心地が良かったのでした。
さすが松涛美術館!

観覧料は現金もしくは「ハチペイ」のみだそうです(ハチペイなんてあったんだ…さすが渋谷)

いいなと思ったら応援しよう!