SNSの『クソ案件』は本当?嘘?
0.はじめに
こんにちは、sue02です。
クリエイターをしていると、
『クソ案件』との縁は切っても切れません。
プロで活躍されている方は、みなさんご経験済みかと思います。
といいつつ、『クソ案件』とネット用語的に広まっていますが、
そもそもそれはどういうものなのでしょうか?
SNSの投稿者にフォロワーが多かったり、
拡散力がありそうなショッキングな内容の場合、
事実はさておき状態で、真実味を帯びて拡散していくことに、
少々畏怖を感じてしまいます。
SNSって投稿者視点のみでしか語られていないものですよ。
先日バズった例の漫画に触発されて、
私が思う『クソ案件』が生まれる原因と、
ぶち当たってしまった場合の対処方法を考えてみました。
1.クリエイターにとっての『クソ案件』とは?
私が『クソ案件』だと思ったものは、下記のようなものです。
▼受注前にわかるもの
・依頼内容がそもそも邪悪(やりがい搾取系)…
▼制作中に気づくもの
・依頼主やFBのキツイ言葉に、精神的にダメージを受ける
・数ヶ月、連絡がこない…
・会話が成り立たない。指示しか送ってこない…
・制作途中で指示が変わりまくる…
・感覚的なFBが多すぎて、終わり(正解)が見えない…
▼納品後に気づくもの
・金額を超下げられる…
・未払いで音信不通になる…
これらの共通点は、依頼主の都合で、
精神的・肉体的・物理的に何かしらのダメージを負う案件です。
中には、こういったものも『クソ案件』認定している方がいるようです。
・納品後調整やFBで、デザインを大幅に変えられる
・先方都合で突然依頼をキャンセルされる
業界会社経験がある方なら、裏事情をなんとなく察せられるので、
気持ちを抑えて、無心で諦められる事が多いですが、
会社経験がない方の中には激怒される方もいたりします…
この辺りの事情については、別記事でまとめます。
2.『クソ案件』は、なぜ生まれる?
■依頼主は、自覚なく『クソ案件』を生んでいる!
自分の案件や自分自身が『クソ』だと思っている依頼主はいない!
仕事の場合、予算や時間やクオリティなど、何かしら必ず制限があります。
精神的・肉体的・物理的にダメージがあるとわかっていても、
クリエイターに発注しなくてはならない事が多いです。
そこを何とか、交渉やお金や時間でカバーしないといけないのですが、
うまく伝わっていなかったり…
サボっていたり…
失念していたり…すると、ダメージだけが伝わってしまいます。
『クソ案件』に当てはまる条件でも、
知人友人にお願いされると、妥協して受け入れられるものです。
それは、ある程度信頼関係が築けているからなのだと思います。
『クソ案件』と思われてしまう最たる原因は、
依頼担当とクリエイターとの意思疎通がうまくいっていないこと!
■『依頼主≠クリエイターより上』ではない!
依頼主が指示やお金を出すため、
クリエイターより上と思っている方はいますし、
年齢や性別がわかると、急にため口になるような方もやはり存在します。
受け流せるメンタルが強い方なら良いのですが、
もし精神的にダメージを受けるなら、早々に縁を切った方が良いです。
言っても伝わらないですし、改善しないです。
そういった方の案件を引き受けてくれるクリエイターは、
自ずと減っていくので、依頼主にもじわじわダメージが行くことでしょう。
そういった案件を引き継いだ時は、色々絶望しますけどね…!
いつの世も、どんな業界にもマウンティングする輩はいる…
■非対面は意思疎通が難しい!
最近の依頼は、SNSやホームページを参考に行われることが多いです。
やりとりもメールやチャットで行われることが多いです。
そのため、どういう受け取り方をされているのか、
はっきりとは見えません。
クリエイターの受け取り方によって、『クソ案件』に進化してしまいます。
文章でのやり取りはメリットも有るのですが、
感情などが伝わりにくく、意思疎通をきちんと行うには少々難しいです。
私の場合ですが、急いでいて句読点を忘れた短文になってしまった時、
『怖い』『怒っているんですか?』と言われたことがあります。
全くそのつもりはなくても、相手にダメージを与えているかもしれません。
文章を読んだ相手がどう思うのか、想像することが大事!
3.『クソ案件』をSNSに晒すメリット!
■気持ちが晴れる!
フォロワーにファンが多い場合は、
たくさん励ましをもらえることでしょう。
あまりにも酷い内容だった場合、
同業者にも道場や共感をしてもらえるかもしれません。
■晒すことで解決することもある(かもしれない)
自分1人では解決できないトラブルに発展してしまった場合、
誰かの手を借りて、解決出来ることもあるかもしれません。
4.『クソ案件』をSNSに晒すデメリット!
■仕事が減る可能性がある!
主観的なツールであるSNSは、
"いつ""どんな投稿"をクリエイターにされてしまうのか、わかりません。
依頼主にとって、何がカンに触ってしまうのかもわかりません。
SNS経由の依頼であっても、プロとして信頼して依頼をするのですが、
一度でも晒し行為に手を出してしまうと、
大手などのリスク回避を重要視している会社からの案件は、
つかみにくくなることは必須です。
SNSへの投稿内容により、依頼をやめることもある!
■依頼主に反撃される場合がある!
会社名や依頼内容を具体的に晒してしまった時、
名誉毀損などの理由で反撃を食らってしまう場合があります。
制作途中や支払い前に晒してしまった時、
お金がもらえなくなるかもしれません。
具体的に晒すほど、焚き付けてしまう可能性がある!
■解決しても、削除しても、SNSの投稿は永遠に残る
センシティブな内容ほど、
他のサイトなんかでもまとめられてしまいます。
また、晒し行為の方が拡散力は強いです。
依頼主と和解したとしても、和解した投稿はあまり拡散していません。
興味が薄い層には、晒した依頼主の悪い印象だけがずっと残り続けます。
晒したら、永遠に情報は残る!
■誹謗中傷にさらされる可能性がある!
依頼主が個人の場合は、
ダメージは大きく精神的に参ってしまうかもしれません。
『クソ案件』が事実だとしても、その方のその後の人生が切ないです…
他の解決方法はなかったのでしょうか?
会社の場合は、
会社名で晒されてしまうと、他の仕事にも影響が出る可能性があります。
中には、晒し行為を鵜呑みにしてしまう契約会社もあることでしょう。
その時の損害は計り知れません。
晒したクリエイター側にも誹謗中傷が来ることでしょう。
晒す行為は、決して正当化出来るものではありません。
『クソ案件』かどうかは、クリエイターの受け取り方で判断されます。
他人から見たら、『クソ案件』ではないかもしれません。
5.『クソ案件』を掴まないために!
ここから先は
¥ 100
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?