思考メモをとる生活⑨ 人の考えより自分の考え
世の中にビジネス書が溢れています。
かくいう僕も、一昨年ビジネス作家としてデビューしましたが、それ以前からビジネス書の愛読家として、足繁く書店を訪れていました。
読んでいる時は、「なるほどねぇ」などと得心しながら、「明日の生活に取り入れてみよう」などとモチベーションが高まるのですが、何日かすると、すっかり忘れている自分がいます。つまり、身についていないのです。
ある時、なぜ身につかないのだろうと、ふと考えてみたのですが、結論としては、結局自分事になっていないからだと思いました。
所詮、人の考えは人の考えなのです。
もしかして、人の考えに振り回されすぎているのではないか。
情報過多の時代、陥りがちなことなのかもしれません。
そこで、思考メモです。
拙著「スマホメモ」でも述べていますが、メモの取り方のコツとして、
「対象(ファクトや人の考え)に対して「自分はこう思った」と表明するようにしよう」と解説しています。
そこには、自分の考えの表明があります。
僕は、毎日せっせと思考メモを溜めていますが、継続できる理由は、楽しいからです。
なぜ楽しいのかと言うと、実は自分の考えがしっかりしてくることを感じているからではないかと思うようになりました。
比較的容易に、本が書けるようになったのも、自分の考えがあったからでしょう。
思考メモの効用なのだと思います。