転じた2022年の振り返り - マーケティング部とデザイン部
このエントリはiCARE Advent Calendar 2022の投稿です。
本年も残り1週間強というタイミングでのnoteということで、今回は2022年のマーケティング部とデザイン部の活動を時系列で振り返り、来年への抱負で締めくくりたいと思います。
1月:Carelyファイブリングス資料を公開
企業が働くひとの健康を創る手法を包含した弊社独自のフレームワーク「Carelyファイブリングス」の資料をSpeakerDeckに公開し、コーポレートサイトのサステナビリティのコーナーにもリンクを掲載しました。
「Carelyファイブリングス」は弊社主催の人事労務・産業保健スタッフ、経営者向けカンファレンスであるCarely Sustainable Expo 2021(12/1-12/2開催)で初めて世に発表しました。
その後社内で健康経営、ウェルビーイング経営、ウェルネス経営などの概念との共通点や違いを議論・整理し、資料としたものです。
事業成長のために企業が行う健康戦略として、①安全と衛生、②健康増進、③働きやすさ、④働きがい、⑤生きがいという5つの要素が含まれているのですが、以下の特徴などが上記の他の概念とは異なる点になります。
企業が取り組む主体である
5つの要素は並列の関係である
5つ要素に含まれる各取り組みは企業の戦略に応じて選択される
なかなか難しい概念なので、ちょうどこの頃、代表の山田が各部のマネージャー以上を招集してCarelyファイブリングスを説明する研修を行って社内浸透をはかっていましたね。
2月 - デザイン部発足
下記記事にあるように、Carelyの一貫したブランディングとデザイン経営推進に向け、これまで開発部とマーケティング部それぞれに所属していたデザイナーをデザイン組織として一つにまとめました。
この頃、集結したメンバーそれぞれが今何を優先課題として捉えているのかをヒアリングし、組織として何を目標にして取り組んでいくかを模索していましたね。
3月 - 産業看護職のコミュニティサイト、Carelyさんぽむら開設
現在、CEO室、マーケティング部、デザイン部の横断プロジェクトとして、Carelyの最重要顧客層である産業看護職をエンパワーメントしていくため活動を推進しています。
その中で重要な立ち位置にあるのがCarelyさんぽむらという、産業看護職のコミュニティサイトです。
このサイトが開設されたのが2022年3月でした。
現在は当時に比べてコンテンツも増え、定量・定性リサーチを経てマーケティング部にて集客活動を進めています。
デザイン部では日々UI/UXの改善に取り組んでいます。
4月 - マーケティング・ブランディングチーム(MKB)新体制発足
これまでのマーケティング活動を中心となって支えてきてくれた小川さんの異動(現在CEO室)を見据え、数ヶ月前からブランディングチームマネージャー候補の採用活動を推進していました。
広報・営業とともにヘルステック業界も経験してきたかねむーが入社してくれたのが3月で、1ヶ月の引継ぎ期間を経て4月から新たなチーム体制がスタートしました。
履歴書を見た時にこの人だ!とひらめいたのをよく覚えています。
このひらめきどおり、その後はMKBの新KPIとしてのパブリシティスコア設計、社内広報体制整備、メンバーとの関係構築、PR代理店選定・活用とプレスキット整備、顧客事例創出、認知広告などなど、怒涛の勢いでブランディングとPR活動を推進してくれています。
また、Carelyとして初めてまとまった認知度調査を実施したのがこの時期でした。
B2Bの中でも産業保健/健康管理システムという成長途上にある市場で、外部調査会社を通して人事労務の方々の一定サンプル人数(サイズ)を集められたこともあり、この段階で調査を行いました。
その結果の一部は下記ニュースとして公開しています。
5月 - マーケティング部主要KPIである新規有効リード数の社内記録更新
この5月は、マーケティング活動の主要KPIである新規有効リード数(「有効」は従業員規模と部署にて判定)の過去最高値を更新した月でした。
人事系の展示会として国内最大規模となるHR EXPOをはじめ、戦略人事フォーラム、HRカンファレンスなど多数のイベントにつき、新卒のかねかずが率先して取り組んでくれたことが大きかったです。
本年は10月開催となったCarely Sustainable Expo 2022のプロジェクトを発足させたのもこの時期でした。
6月 - 選択と集中、ファイリングス・チャレンジ
この時期のカレンダーを振り返ってみたのですが、ちょうど弊社の期が変わる8月に向け、事業戦略と予算・人員計画策定に向けて部長・役員で議論を重ねていた頃でした。
インフレ抑制に向けた金利上昇を受け、この頃から景気後退の予兆となる逆イールド現象(長短金利の逆転)が発生。
SaaS企業の株価も大幅調整局面に入っていました。
こうした日本含む世界全体の環境変化をふまえ、弊社としても事業の選択と集中を通して戦略の再構築を図っていた時期でした。
一方、週2時間を「働くひとの健康創り」に使う弊社の新たな人事制度「ファイブリングス・チャレンジ」を受け、デザイン部では、メンバー全員で一つのコトを成し遂げて一体感を強化すべく、スマホの楽器アプリを活用したバンド活動に励みました。
僕自身、中学から大学まで続けていたバンド活動を思い出し、とてもエキサイティングな取り組みでした。
8月 - マーケティング部新体制へ
先に書いた小川さんとともに長年マーケティング活動の中核を担ってきたけいとさんが5月にiCAREを卒業して起業したことを受け、リードジェネレーションチームの新マネージャーが入社してくれたのがこのタイミングです。
ここに至るまで本当に数多くの面接をしてようやく適任の人が見つかったんですよね。
数ヶ月前から業務委託として参画いただいていたこと、Webマーケティングに豊富な経験をお持ちなこともあり、想像以上に引継ぎはスムーズにできました。
現在SEO強化とCPA改善、チームマネジメントなどに爆速で取り組んでいただいています。
また、弊社として2023年度の開始月となるこのタイミングで、広告宣伝費や外注費の項目を再定義して下記の予実を把握しやすくする仕組みを再整備しました。
チャネル別媒体別リード獲得費用とCPA
認知広告費用
項目別外注費(マーケティングオートメーションやプロジェクト管理などのツール類、オウンドメディア記事外部委託費用、PR代理店などの広報関連費用、調査費用など)
9月 - Carelyが第3回ITトレンド「Good Product」を受賞
昨年、Carelyは日本の人事部「HRアワード2021」人事労務管理部門 最優秀賞を受賞しましたが、本年は比較サイト「ITトレンド」が発表する第3回「Good Product」を受賞しました。
また一つCarelyにアワードが増え、これも「働くひとの健康を世界中に創る」という弊社パーパスの実現に一歩近づいていた証と捉えています。
10月 - Carely Sustainable Expo 2022開催
昨年12月に開催したCarely Sustainable Expoですが、本年は年度末商戦期を見据えて前倒しで開催しました。
結果として、昨年とほぼ同数となる2,800名強の人事労務、産業保健スタッフ、経営者の方々にご参加いただき、下記Webページに掲載されているようなとてもありがたい感想を多数いただくことができました。
これは準備と運営に携わったマーケティング部メンバーのみならず、多数のクリエイティブ素材をスピーディーに制作してくれたデザイン部メンバー、弊社お客様企業登壇にあたって尽力いただいたカスタマーサクセス部、集客などで協力いただいた多数の社内メンバーのおかげといえます。
同時期に動画広告をYouTubeの他、弊社では初めての試みとなるTVerでも配信した結果、Carelyの月次指名検索数のこれまでの記録を大きく更新した月にもなりました。
11月 - 大企業攻略に向けたカスタマージャーニー再整備
世の中全体での健康意識の高まりを受け、1年前よりも健康管理システム市場での競争が激化し、ベンダー間での業務提携・システム連携も活発化してきています。
一方で従業員の健康管理や健康経営に関わる業務領域は人事労務の方々の他、産業医、産業看護職、健康経営推進担当、人事部長、役員、健康保険組合など様々な立場の方が関係してきます。
こうしたニッチかつ複雑な市場攻略に向け、改めて検索クエリーからWebページ、ホワイトペーパーなどのコンテンツ、インサイドセールスからフィールドセールスに至る商談活動をお客様視点で最適化すべく、従業員規模・顧客課題・ロイヤリティなどをもとにしたセグメントごとのカスタマージャーニーのシナリオを再設計し始めたのがこの11月でした。
12月 - 基本に立ち返る(Back To The Basic)
この12月から改めてマーケティング部とデザイン部で取り組んでいるのが、各メンバーの基礎力とチーム力向上に向けた業務と少し離れた活動です。
マーケティング部では9月から11月に実施したアクテイブ・ブック・ダイアログに続いて、12月は商談録画を2チームに分けて毎週視聴し、現在の商談の現場からの気づきを先のカスタマージャーニーにおける各担当業務に活かしてもらう取り組みを進めています。
一方、デザイン部では、ファイブリングス・チャレンジの一貫としてWin Sessionと題して各デザイナーがアウトプットで工夫した点を発表し、称賛し合う場を週次で設けています。
ひとは小さなことでも褒めてもらえるとポジティブになるーーこのシンプルなメカニズムですね。
各メンバーの工夫した点が具体的に共有されることで他のメンバーの業務にも活かされるというメリットもあります。
そんなこんなであっという間の一年でした。
入社した2021年6月に比べると市場環境もiCAREの状況も大きく変わった変化の多い1年だったというのが一番思うところです。
12月12日に発表された日本漢字能力検定協会主催 2022年「今年の漢字」は「戦」だったとか。
個人的には「戦」というより「転」でしたね。
来年2023年はこの転じる局面を新たな戦略で成果につなげていく年にしたいと考えています。
最後に一つ。
iCAREでは一緒に働く方を募集しています。
カジュアル面談からでも歓迎です。是非下記リンクよりエントリーください!
マーケティング部ではマーケティングリサーチ・スペシャリスト、デザイン部ではコミュニケーションデザイナーとして活躍していただける方を探しています。
こちらは弊社の会社紹介スライドになります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。少しでも気づきがあったら「スキ」や「フォロー」をください!僕もそら丸(うちの猫)も跳んで喜びます!