要因の解析(5M1EIによる比較)
仕事の結果が良い/悪いは、仕事のプロセスの良い/悪いで決まります。
プロセスとは、仕事のやり方(決まりや手順)、仕組み、工程、要因などのことで、これを重視して改善していくことで
・個人であれば再現性を高める
・組織であれば共有/統一が可能になる
形になり、結果をよくしていきます。
プロセス管理の要点は、
「工程(プロセス)で品質をつくり込む」
と言われるように「結果に影響する要因」、たとえば5M1EIを管理・改善していくことです。
5M1EIとは、
Man(人)
Machine(機械・設備)
Material(材料・部品)
Method(作業方法)
Measurement(測定)
Environment(環境)
Information(情報・管理)
のことを言います。プロセスと結果(アウトプット)には原則として因果関係がありますので、悪い結果が出た場合には次の手順で「要因の解析」を行うことが可能です。
①良い結果と悪い結果を5M1EIで比較し、重要要因をつかむ。
②5M1EI比較で重要要因が見つからない場合は、
特性要因図、連関図などで重要要因を見つけて、手順3へ進む。
③5M1EI比較で重要要因が見つかった場合は、
重要要因に対する調査・検証で、真の原因をつかむ。
そして真因に対して対策の立案を行い、元のインプット(5M1EI)の要因を変更します。新しいプロセス(仕事のやり方、仕組みなど)で良い結果が出ればそれを維持していきます。
この方法は、すでに実践し始めている人も出ていると思います。
チームや組織的な活動において推奨されている現場も多いと思いますが、"振り返り"で実践しようとしているのはまさしくこの方法となるからです。
まずは『要因の解析』の一部と、『改善案の創出』まで行ってみましょう。
PDCAの「C」のプロセスがしっかりできていないと、適切な「A」に進むことはできません。このCheckプロセスを実施すること自体が習慣化してくれば、あとは徐々にその質を高めていくだけです。
本当の要因解析と改善を行うのであれば、個人のスキルや知識に依存するのではなく、このようなしっかりと標準化された取り組みが必要になってきます。