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小さな一歩を大事にする

 「頭の中で思い描いた分には良かったけど、
  現実はやっぱりうまくいかないな」

そんなふうに感じたことはありませんか?

ほとんどの人があるのではないでしょうか。

だから「夢なんて見るな!」「現実を見ろ!」という人が出てきて、そんなことをいわれたら「やっぱりそうだよな、現実を見なきゃ…」と思ってしまうかもしれません。

でも、待ってください。

どんどん行動をして大成する人というのは、「夢」を大切にしています。そもそもどんなことも「夢」からしか始まりません。

「空を飛びたい」と思って飛行機を発明したライト兄弟も、「地球が丸いならば大西洋の向こう側を回ればインドにたどり着けるはずだ」と航海に乗り出したコロンブスも、みんな、初めに「心躍る未来像」を描いて行動を起こしたのです。

しかも、いきなり飛行機が飛べたり、すぐさまインドにたどり着いたりしたわけではありません。どんなに大きなことを成し遂げた人も、最初は小さなことをしたのです。

自分一人で設計図を描いたり、資金を集めたりしてスタートしています。


そしてそれは大企業の創業者だって同じ。

最初はみんな、丁稚奉公をしながら夢に向かって勉強したり、小さな商店から始めて世界的な工場をつくるに至ったりしているのです。小さなことから始めましたが、その前に「ありたい姿」を思い描いたり、「絶対に譲れない価値観」を心底味わったりしていたのです。

「現実を見ろ!」と一喝する方がいてもいいでしょう。それは現実的にできることから始めなさい、という応援のメッセージだと思えばいいのです。

 「ローマは一日にしてならず」
 「千里の道も一歩から」

などのことわざにもあるように、大きな夢の実現につながる小さな一歩を見つけて、それを実際に行動に移して実現することが重要です。

図23

今すぐできる小さな一歩を探してください。

とても簡単な行動であるはずです。

 ・図書館に行って調べる
 ・インターネットでキーワード検索してみる
 ・有力な情報を知っていそうな知人を訪問するためにアポイントをとる
 ・どんな人が有力な情報を知っているのかを手当たり次第に聞いてみる

自分の「心躍る未来像」実現のために最初にできることならなんでもOKです。一度にできる行動は簡単で小さなことです。できるだけ行動を分解して小さくしましょう。

どれだけ簡単で小さなことにまで分解するかといえば、「39度の熱にうなされていてもできること」くらい小さく分解してみてください。

つまり、絶対に失敗しないことから始めるのです。
どうやっても失敗しない小さな一歩になります。

「図書館に行く」であったら、

 「図書館の開館日を調べる」。
  └ そのために「パソコンの電源を入れる」。

このように行動を小さく分解していきます。
私たちにはそれができるはずです。

この考え方はすなわち、WBS(Work Breakdown Structure:作業分割構成)そのものなのですから。IT業界におけるマネージャー職や、マネジメントスキルを修得した人にはできないはずがないのです。

大きな夢を実現するための第一歩。
その第一歩を踏み出すための、小さな一歩。
それを見い出すことが、さらにまた小さな第一歩です。

そもそも私たちの行動は、細分化された「小さな行動の積み重ね」でできています。小さな行動を積み重ねることで大きな夢を実現するのです。

図22

つまり、一つひとつは「小さなことしかしなくていい」ということです。

小さなことなら必ずできます。

そして、大きな夢は所詮『小さな夢の集合体』であると言うことを知ってください。ということは、大きな夢も必ず実現させることができるはずなのです。

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Takashi Suda / かんた
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