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よく批判をする人

物事を批判的に捉えがちな人がいます。

Twitterやメディアなどでは「批判」というとものすごくネガティブなものと捉えられがちですが、おそらく「批判」という言葉の意味を正しく理解していないのではないでしょうか。

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①のきっちり検討し、評価するのは決して悪いことではありませんし、②の場合は「欠点」を指摘しているのであって、そのまま見て見ぬフリをすればいいわけではありませんから、未然に事故を防ぐのであれば良いことのはずです。まぁ③は放っておいても良いでしょう。

こうやって見ればわかると思いますが、『批判』にネガティブな意味合いはまったく無いのです。それに、『批判』を悪いイメージを持つのは勝手ですが、批判が悪いことだとすると、昨今ビジネスの中で流行っている

 クリティカルシンキング

すら悪いものである…ということになります。

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そういう人はまわりに敬遠されがちですが、一概に悪いとも言い切れません。批判のなかには、重大な指摘が含まれていることもあるからです。

批判が多い人のタイプには次のように2種類あります。

①ある事象に対して批判的に意見をし、「阻止」しようとするタイプ
 保守的な現状維持型の人で、できない人の特徴のひとつです。

②ある事象に対して問題意識をもち、「改善策を提示」するタイプ
 現状打破型の人で、これは頭がいい人の特徴と言えます。

会社には社内外のさまざまな要因でいろんな変化が起きます。

社内であれば
 ・方針が変わる
 ・制度が変わる
 ・プロセスが変わる
 ・システムが変わる
 ・上司が変わる

社外であれば
 ・法律が変わる
 ・事業環境が変わる
 ・顧客ニーズが変わる
 ・株価や為替が変わる

ということが常に起きています。ビジネスでは、常に改善・革新を続けなければ、生き残れません。

ところがこの変化の入口で、まず批判を展開するのが、①の「仕事ができないタイプ」の人です。

 「今までとやり方が違う」
 「新しい書式をつくらなければならない」
 「前のほうが使いやすく、新しいのは使いにくい!」
 「今度の上司は○○だ」

何かが変わるとき、こんなふうに反射的に反対する人がいます。新しいことに慣れるのは面倒ですし、今までのやり方を否定されることもあるわけですから、気持ちはわかります。こういった批判は多くの場合、「イノベーション(変化)」につきもののストレスを解消するのが目的なのです。

もちろん、特定の人が苦しんでいる場合、変化に伴う負担がその人にだけ集中している可能性もあり、組織として調整する必要はあるかもしれません。

ただ、長期的な成長やリスクへの対処を考えたとき、変化というのは必ず必要なものです。したがって、基本的に、いったんは協力的に受け入れる姿勢が求められるのです。


では、もう一つの②のタイプはどうでしょうか。

②のタイプの人は、現状の仕事のやり方を、より良いほうへ変えたいといつも考えています。だから、ずっと同じやり方のまま仕事が改善されないことに対して批判的なのです。

もちろん、現状打破のための行動が必ずよりよい結果に結びつくとは限りませんが、変化が起こること自体に肯定的です。だからこのタイプは、変化を冷静に受け止めます。

まず考えることは、その変化に伴い、「自分は何をすればいいか」ということです。

 「では○○の手順を、××に変更しますね」
 「○○に問題が起こりそうなので、手を打つ必要がありますね」

というふうに対応を検討していきます。


少し角度を変えると、批判を好む人には「離別感」が希薄な傾向もあります。離別感とは「他人と自分は違うことを感覚としてわかっている」ことです。

離別感とは、「相手(子ども)と自分は違う人格や考えを持つ、別の人間」という感覚のことです。 しかし、実際は、離別感とは真逆の“一体感”を持ち続けたまま子育てをしている母親は少なくありません。 離別感を持った子育ては、子どもがのびのび育ちますが、一体感を持った子育ては、子どもにいろんな弊害が出ることになります。

仕事ができない人は、他人の言動に対して

 「それは間違っている」
 「その価値観はおかしい」

という否定の言葉が出やすいはずです。人の考えを「間違っている」と言い切ってしまうのは、自分基準でものを考えているからです。これは「相手も自分と同じ価値観で当たり前」という心理から生まれる考え方です。

一方、道理をわかっている人は、誰かの意見に対して否定も肯定もせず、そのまま理解しようとします。

 「そういう考え方もあるんだ」
 「面白い価値観だね」

という言葉は、離別感のある人から出やすい言葉です。これは、先入観をもって人や考え方に接しないということです。私も基本的にはこの考え方です。そのうえで、

 「そういう考え方もあるんだ。
  
でも、私の考え方は〇〇だけどね」

と考えるようにしています。

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Takashi Suda / かんた
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