海外で物乞いにお金を上げない方が良いと考える理由
海外に行くと物乞いに囲まれる経験をしたことがある。その際にお金をあげた方が良いのか悩んだ事がある。
なので、数カ国に訪れた今の考えを記しておこうと思う。理由は3点。
1点目は、お金が欲しいと言うだけでお金がもらえると、思考が停止してしまう。
現在、何かしらのサービスに対する対価としてお金は支払われる。
欲しいと言っても、お金がもらえなければ物乞いはしなくなる。だが、お金がもらえると物乞いを続けていこうと考えるようになる。
つまり、物乞いの行動を強化することになる。お金をあげる私たちが物乞いを生み出しているとも考えられる。
2点目は、お金を子どもに渡すが、そのお金が親に渡ってしまう場合もある事だ。
貧しそうな身なりの方がお金をもらえると分かると、親が子どもに十分な服や食べ物を与えなくなる事も考えられる。
3点目は、争いを生んでしまう可能性がある事。
お金がなくても生活できるような環境の場合(土地が肥沃で果物や野菜が豊富)、そこにある食べ物だけで生きていける。
教育費や医療費以外、お金を貯める必要がない中、海外の人によって携帯やスピーカーなど生活必需品ではないものが持ち込まれた。
そのため現地の人たちは欲しいと思うが、お金を稼ぐ手段が果物や野菜を売るくらいしか方法がないので、買えない。
買えない電子機器が欲しいという欲が、盗んだり殺したりという行動に繋がってしまう場合も考えられる。そのため、パプアニューギニアの首都ポートモレスビーでは犯罪率がかなり高い。
あげない方が良い理由を挙げてきたが、あげた方が良い時も2点挙げる。
1点目は、病気など緊急の事態ではお金を渡す事も必要と考える。
2点目は、宗教上貧しい人を助ける事が絶対的に良い事という考えを持っている場合。
これはイスラム教の考えであり、イスラム教かつ優しい国民性のスーダンでは、物乞いにお金をあげる状況をよく見る。首都であれば1日に1回以上お金をあげる時を見た。
基本的に物乞いにはお金をあげない方が良いと思っており、その理由を書いてきた。
だけどきっと他の意見もあるし、今後お金をあげた方が良いと意見が変わるかもしれない。
それは違うだろと思った方は意見を頂けるとありがたいです。