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猛禽の競技会を見て干し芋スイーツを食った話【前編】
よく晴れた2024年の3月3日、千葉県の北西部――チーバくんの鼻の先端にあたる『関宿(せきやど)』を訪れた。
主目的は猛禽イベント『フライトフェスタ』の見学だったのだが、その他にも面白い発見がいくつもあったので、備忘録も兼ねてまとめておきたい。
出発
旧Twitterにて、「千葉で猛禽の競技会があるらしい」と知ったのが2月。
ヘビと馬と鳥を偏愛する友人を同行者として誘い、見学に赴くことに。
前夜に「起きれる気がしねえ……」とフラグでしかないLINEを交わしつつ、早朝に最寄り駅に集合。
駅に着くと案の定、「ごめん寝坊」というメッセージがスマホに届く。
ギリッギリで予定の電車に滑り込むことができたが、そこでの彼女の弁がこれである。
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お前のダッシュに俺を巻き込むな。
幸い、ダッシュすることなく乗り換えを達成。
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その後も数か所で乗り換えつつ、東武動物公園駅へ向かう。
途中、春日部駅で野原しんのすけの姿を探しつつ「登戸駅のドラえもんくらい主張してもいいのに」「やっぱ主張しすぎるとみさえに怒られるのかな……」などとどうでもいい話をしていた。
バスターミナルの二択
東武動物公園駅からはバス……なのだが、ここで問題が発生。
駅のどちら側からバスに乗るのか、経路案内には示されていないのだ。
降りてから気付いたのだが、この駅、東口・西口どちらからもバスが発着する。
地図で見ると、西口のロータリーの方が大きいようなのでそちらに向かうことに。
……これがハズレ。知らん行き先が書かれた看板が並んでいる。
慌てて東口に走るも、経路案内は9:20発のバスを示している。手元の時計は9時19分。
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もうダメか?と思いながら東口を飛び出すと、目当てと思しきバスはまだ停まっていた。
電車に続き、バスも滑り込みで乗車。
ところが、大慌てで乗ったにもかかわらず、数分経ってもバスは発車しない。
同じことを疑問に思ったのか、一人の乗客が運転士に訊ねる。
「このバス、何分の発車ですか?」
「(9時)25分ですね」
……あれ?
これは後から発覚したのだが、実はこの2日前にバスのダイヤ改正があったらしい。
経路案内は、その新しいダイヤが反映されていなかったのだ。
……発車時刻が遅くなる変更で良かった……
いざ関宿城へ!
25分ほどバスに揺られたのち降車すると、ちょっと不思議なスポットが。
道路の左手にはかつての関所の跡・右手には鈴木貫太郎の書が刻まれた碑?が並び、向き合っている。
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なんでも鈴木貫太郎の家がこの近所だったらしく、記念館もあるらしい。
機会があればそちらもじっくり見学したいところだが、ひとまず今回の目的は他にある。
先を急ぎつつ、同行者の提案で、せっかくなので江戸川の土手へ。天気が良い!
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謎の重機と謎の動物
左手に川・右手に畑を仰ぎつつ、菜の花に縁どられた道をテクテクと歩いていくと、目的地である関宿城が見えてきた。
(博物館として建てられたものであり、当時のお城ではないのだけれど)
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さらにテクテクを重ね、関宿城博物館のお膝元・会場となる『関宿にこにこ水辺公園』へ。
「『にこにこ水辺公園』ってネーミングセンスが役所って感じだよね~」等と失礼極まりない話をしつつ公園に踏み込もうとすると……何やら見たことのないマシンが鎮座している。
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なんでも、江戸川と利根川の分岐地点である関宿は、かつて水運の要所だったらしい。
そんな水運が盛んだった時代、川底に滞積する土砂は死活問題だった。川底が高くなってしまえば、船舶は航行できなくなってしまうからだ。
これらのマシンは、そんな土砂を浚う(浚渫:しゅんせつ)ための機械らしい。
そんな浚渫の装置も、今は野良猫の溜まり場となっていた。
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同行者「はぁっ!猫ちゃんがゴミを見るような目を向けてくる!」
筆者「知らんがな」
さらに進むと、何故か何体ものゴリラの像が。ゴリラのゾウ……?
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もう少し奥にはゴリラ以外の動物も置かれていたのだが、熊だと思ったらハゲたパンダだったり、ナマズがいたり、あまりにもチョイスが謎すぎる。なんだこれ。
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同行者はナマズに腰かけて「ちょうど座りやすい形」などとほざいていた。
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すごいぞ鷹匠、すごいぞハヤブサ
さんざん目にするモノに気を取られてきたが、ようやく今日のメインイベント・フライトフェスタの会場に到着!!そう、このために来たんだよ!
会場は広々とした芝生広場の一角。
入場料を支払って入るのだが、あまりきっちり区切られていないイベント区画に「大丈夫なんかこれ」と余計な心配をしてしまった。信用で成り立ってるんだろうなあ。
会場には猛禽グッズの販売や、鷹匠の活動を展示するテントが立ち並ぶ。
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テントと反対側が競技フィールドとなっており、我々が到着した時には、ハヤブサの『ルアーパス』という競技が始まったところだった。
めちゃくちゃざっくり言うと、鷹匠さんが手元のルアーでハヤブサを誘導して、手元から空へ・空から手元へと飛び回らせるパフォーマンスだ。
(そもそも猛禽の疑似餌もルアーと呼ぶことを初めて学んだ)
筆者は何となく、ヨーヨーをループさせる類のパフォーマンスを連想した。
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さくっと解説してしまったが、ハヤブサは猛スピードで数十メートルを飛び回る。目の前で繰り広げられ、時にはすぐ近くにも飛来するのは圧巻だ。
我々が到着したときに見たのは、狐面をつけた鷹匠さんが、和風のBGMに合わせて舞うようにハヤブサを操る場面。カッコ良くもありつつ幻想的で、ただただ見惚れてしまった。
ハヤブサの動きが速く、また広範囲を飛び回るため、写真や動画だと凄さが伝わりづらいのが難点。現地で見てほしい。マジで。
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それにしても、晴れた空で城をバックに飛ぶ姿が映える。
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そんなハヤブサたちのパフォーマンスを見つつ、朝が早かったこともあってキッチンカーで少し早めの昼食をとることに。同行者が人生初ケバブって言ってた。
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などと言っている間に、イベントは次の種目・『スカイトライアル』へと進む。
こちらはざっくり言うと「20分以内になるべく高く・遠くまで行って帰ってくる競技」。
……え?そんな無茶な。
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高く遠く飛んでいくハヤブサは、あっという間に人間には認識できない大きさになってしまう。
GPSデータを基に「約2km先、上空300m地点を飛んでいるようです」と実況されるのだけれど、あまりにスケールが大きくてイメージが沸かない。とりあえず空を見てみるのだが、やっぱりどこにいるのか分からない。
飛んでいるハヤブサをどうにか見つけたいのは他の観客の皆さんも同じようで、誰かがカラスやトンビを見つけると「あれか!?」と一斉に目を向ける不思議な集団が出現していた。
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そんな状況でも落ち着いてハヤブサに指示を出す鷹匠さんが実にカッコ良い――というか、出場している鷹匠さんが中学生くらいの女の子でこれも驚いた。
猛禽3姉兄弟として活動なさっているご一家(お姉ちゃんは当時中3)だと知って、その後のフライトショーも見学させていただいたのは、また別のお話。
などと言っている間に、ハヤブサは無事に帰還する。人間には認識できないような距離から、帰還の指示を確認できるんだ……と、ハヤブサの能力にただひたすら驚嘆。
ところが、そんなハヤブサの能力をもってしても毎度うまくいくとは限らないらしい。
次の参加者さんのハヤブサは戻れない距離まで飛んで行ってしまったようで、会場外の見晴らしの良い土手から指示を出し直すことに。
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心配になった観客もぞろぞろと土手に出ていき、イベントも一度中断……と、アクシデントの中にも温かみがあるのが良い界隈だなあ・と、なんだか呑気なことを考えてしまった。
(なお、鷹匠さんは結局車で回収に向かわれたとのこと)
そして茨城へ
イベントが中断されたので、ついでに帰りのバスを確認することに。
筆者「……なあ、」
同行者「おん?」
筆者「めっちゃ気になる名前のバス停があるんだけど」
同行者「行くしかないだろ!!!!!!!!!!」
というわけで、メインイベントを離れ、我々は遥か利根川の彼方・干し芋カフェへと向かうのであった……
後半へ続く!
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※後半は現時点で1文字も書いてないので、途中で力尽きたらごめんなさい
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