日本語教師のtoBのために今からできる3つのこと【ピクニック勉強会 第2回】
7/25(月)は、Akoさん主催の「日本語ピクニック」の第2回勉強会でした。
今回のテーマは「toBのビジネスを広げよう」というもの。
講師は、内定ブリッジ株式会社の淺海先生。
様々なテーマを扱う勉強会の中で、今私が一番興味があるのが、この日本語教師とマーケティング分野です。
個人で日本語教師をはじめて2年が過ぎ、うまくいかないこともたくさんありました。
など、やるべきことや課題が見えてきました。そしてそれは、ビジネス視点を持てば、解決につながるのではと考えています。
だからこそ、やみくもに今の自分のやり方でレッスンを続けるのは、効率が悪いなと感じてきたのです。
仕事として教師をする限り、学習者に結果を出すレッスンを提供しなければならない…もっとビジネスの専門家に話を聞いて、視野を広げたい!と思っていたので、今回の話はとても楽しみにしていました。
企業の日本語教育の現状
まずは、淺海先生から企業の日本語教育の現状をお話していただき、初めて知ったのは
ということ。お話のあとのグループワークでも話が出たのですが、それは①の日本語研修の必要性を理解していないことが結構あるよねということ。
その原因を話していると
・製造業でそもそもそんなに高い語学力を必要としていない
・日本語が堪能な外国人リーダー1人に話をすればみんなに伝えられる
・どうやって研修をすべきか誰に頼むか未知でわからない
などが出てきました。
日本語研修なんていらないよ!と言われてしまったら、こちらとしてもなんだか心が折れそうな話ですが…
しかし、語学力の向上によって期待される効果は
・自信がつく
・業務効率が上がる
・昇給につながる
など、ほかにもたくさんあるということだったので、いかに研修のメリットや魅力を伝えていくかが課題であるという話が出ました。
日本語教師がtoBを広げていくには?
私は今まで日本語学校で3年弱勤務し、退職後はオンラインで個人に日本語を教えてきました。
主にtoCだったので、toBでの経験はありません。
しかし、個人だけではなく企業でも教えられるようになること、幅を広げていくことは今の自分の日本語教師のキャリアにプラスになると思います。
そこで、今後自分もtoB事業も広げていくためにできることを3つ考えました。それは
だと思っています。
①情報収集を続ける(助成金、企業情報)
企業からの提案や要望に「できません」と答えるのは実にもったいないことです。
例えば、助成金の話。
「”予算がない”から値引きするのは違います」と淺海先生もおっしゃっていました。
予算がない企業に対して、助成金という情報を知っていれば、適切な価格で自分のレッスンを提供するのにつながるということです。
普段から、関連する情報を集めておく(TwitterやFacebook、検索など)ことの大切さを改めて感じました。
②レッスンの幅を広げる
これも「できません」と言わないようにするためです。
企業にとっての研修の目的は
・日本語能力がアップして業務効率が上がる
・外国人と日本人のコミュニケーションが円滑になる
など色々なことがあると思いますが、外国人個人によって苦手な部分が違ったり、企業によって実施してほしい研修の内容は異なるはずです。
日本語学校でもクラスによって実施する内容は違うので、その点は似ていることかもしれません。
JLPTなのか、文法の強化なのか、リスニングなのか…
情報収集の段階で
・この業種ではどんな日本語を使いそうか
・求められる会話はどんなものだろうか
など企業のニーズをあらかじめ予想したうえで、色々な教材を手に取ってみるとよさそうです。
③営業、提案ができるようになる
提案の種類にも色々あって、先ほど述べてきたような予算のことや、レッスンの内容などがあります。
でも、一番難しいと感じるのは、講座内でもあったのですが「日本語研修の必要性を感じていない企業」にいかに「やってみてもいいかも!いや、やったほうがいいぞ!」と思ってもらえるかということ。
そう思ってもらうためには、
などが、今すぐ始められることかと思います。
ただ、この講義を受けたうえで思ったことは、新規でかつ個人が企業に参入していくのは、勇気がいるな~ってこと…私もどうすればいいか今も考えている課題でもあります。
大学生時代から今までtoBは頭になかった
私は、大学生から日本語教師を目指し始めました。
しかし、留学生センターや大学で研修をし、その後日本語学校、オンラインと進んできた中で、企業での日本語は教えたことがありませんでした。
なんとなく企業での日本語研修は、個人では難しいんじゃないかと尻込みしていた部分もあったと思います。
そして、コロナの影響で日本での就職や国内の日本語教育って衰退してしまいそうだ…と心配していました。
しかし、今回の話を聞いて、新規の留学生が減ってしまっても、元々の在留者が新たに就職したりすることで、まだチャンスはあることを知ったのは希望を感じました。
旅行業界の日本語教育も面白そう
日本語教師になる前に、ホテルで勤務したことがあります。とても短い期間ではありましたが、日本人であっても接客サービスは難しいと感じました。
電話の取り方、接客方法、予約管理、顧客管理、スタッフ間のコミュニケーションなど毎日業務は盛りだくさん。
だから、外国人スタッフならなおさら大変だと思います。
・ホテル、接客の日本語
・日本人スタッフの日本語
・地元観光のための日本語
など、やってみたら面白そうだな~と講義のあとに考えていたらたくさん出てきました。
toBのビジネスを広げていくことは、自分の今までの経験も活かせるのではと思っています。色々と考えるきっかけになり、とても楽しい時間でした。
ありがとうございました!