不思議と読めてしまう絵文字のみの物語
ロサンゼルス現代美術館(MOCA =Museum of Contemporary Art, Los Angeles)で随分前に買った本。
全編絵文字だけを使ってストーリーを叙述されているこの本『The Second Book』の作者はアーティストの徐 冰(シュー・ビン、XU Bing)。
絵文字だけなのに、これが不思議と読めてしまう。
どうして絵だけで僕らは読めてしまうのだろう?
読書体験を振り返ってみて、特につまらない本だと途中めんどくさくなって、ひらがなを飛ばして漢字だけ拾って読んだりすることがあるけど、それでもページの内容が十分に理解出来てしまう類の本がある。是非やってみてください。つまらない本ほど内容は頭に入ります。
おおちゃくな読み方だけれども、あれも漢字からイメージされる何かを脳がつかんでバッっと把握して読み進めてる感じ。
シュー・ビンの過去の作品で、存在しない4000文字を製作したり(Book form the Sky)、英文漢字New English Calligraphyなんかもあるけど、こういう存在しない何かをあたかも存在しているかのように作るのは面白いな
そういえば、神田神保町の猫の本棚でずっと置いてある『絹と立方体』というニセ文字辞典。行くたびに買おうかどうか迷ってしまう。アメリカに持って帰るのも重いしな。。。