【U30 Innovators Meet イベントレポ】Forbes UNDER 30を受賞した起業家と、100人のU30世代がFinTオフィスに集結!
こんにちは!FinTの広報担当です。
FinTは、「みんなの強みを活かして、日本を世界を前向きに」をパーパスに掲げ、若年層マーケティングを強みにしたSNSソリューションカンパニーです。
今回は、「世の中を変えるビジネスパーソンになるには?」をテーマに開催した「U30 Innovators Meet」の様子をお伝えします。なんと当日は、約100人のU30世代がFinTオフィスに集まり、大盛況のうちに終了しました。その熱気あふれる様子をお伝えします!
U30 Innovators Meetとは?
■概要
U30 Innovators Meetとは、U30世代で活躍しているロールモデルの起業家から、世の中を変えるビジネスパーソンになるための考え方やアクションを学びつつ、自分や世界の将来を見つめ、同じ熱意をもった同世代と交流できる場を提供するイベントです。
今回はFinTの大槻同様、Forbes UNDER 30の過去受賞者の起業家のお二人をゲストにお招きし、パネルディスカッションを実施。ゲストの皆さんは、起業する前からインターン同士の繋がりなどで10年ほど前から親交があったとのことで、とても和気藹々とした時間となりました!その後には、熱量溢れるU30世代の参加者同士で交流する時間も設けました。
■登壇者のご紹介
・勝見 仁泰さん
株式会社アレスグッド 代表取締役CEO
1998年東京都生まれ。実家が八百屋であり幼少期から商いやものづくりに興味を持つ。
自身の就活の原体験から、21年アレスグッドを学生起業。AIを中心としたテクノロジーと”価値観マッチング”で学生と企業をつなげる次世代キャリア支援プラットフォーム「BaseMe」を運営する。24年2月にリリースからトヨタ自動車、JT、アクセンチュアなど150社以上がサービス導入。
世界を変える30歳未満30人のアジア人「Forbes 30 Under 30 Asia 2024」のConsumer Technology部門で選出。
https://x.com/katsumikimihiro
・伊藤 和真さん
株式会社PoliPoli 代表取締役/CEO
1998年生まれ、愛知県出身。慶應義塾大学卒業。
在学中に俳句SNSアプリ「俳句てふてふ」を開発し、毎日新聞社に事業売却。18歳当時、2017年の衆院選で感じた政治・行政と人々の距離が遠いという課題から、2018年株式会社PoliPoliを設立し、政策共創プラットフォームを開発・運営。
その他、経済産業省や総務省の有識者委員をつとめ、世界経済フォーラム 「Global Shapers」、経済誌 「Forbes」 日本のルールメーカー30人などに選出。
https://x.com/kazuma12222
・大槻 祐依
株式会社FinT 代表取締役社長
1995年生まれ。早稲田大学在学中の2017年に株式会社FinTを創業。「日経ビジネス」や「日経クロストレンド」、など多数のメディアで寄稿。経産省が主催する、ASEAN JAPAN Generation Z Leaders Communityの日本代表として、日ASEANに関する岸田元首相への政策提言を担当。世界を変える30歳未満30人を表彰する「Forbes 30 UNDER 30 ASIA 2024」「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2024」に選出。
https://x.com/yui_ohtk
・仲川 英歩さん(モデレーター)
株式会社ユーザベース ファイナンス担当
1995年生まれ。慶應SFC在学中、ベンチャーキャピタル2社(East Ventures/F Ventures)で働き、創業期の株式会社ペイミーに参画。関西支社の立ち上げ後、執行役員 事業推進部長に就任。AnyMind Groupを経て、2022年より株式会社ユーザベースに入社。TOBプロジェクトを担当し、非公開化後は100日プランの推進、中期経営計画の策定、取締役会・株主へのレポート、組織再編、一部事業のカーブアウトをリード。現在は再上場に向けたコーポレート業務を担当。
https://x.com/eibu1024
■アジェンダ
・起業した背景とビジョン
・U30世代ならではの強みとは?(U30世代だからできる事)
・質問タイム
・U30へのメッセージ
起業のきっかけは、目の前の生活で感じたモヤモヤ
本日はよろしくお願いします!世代も近く、学生時代からよく知るメンバーが多いためとても楽しみにしてました!はじめに、皆さんの起業した背景や当時掲げていたビジョンについて教えてください。(モデレーター仲川さん)
-PoliPoli 伊藤さん
「政治行政と民間の距離の遠さ」という課題感から入りました。事業を進めていく中で、国や政府がすべての課題を把握して解決するのは本当に難しい時代だと実感して、民間や個人が課題解決に関わる必要があると感じました。この問題を人生をかけて解決したいと思ったのは、19歳の頃です。当時は10年間芽が出なくても続けようと思っていました。政治や行政は法律を作ったり、国家予算を決めたりするなど、社会の基盤を作っています。そこを変えれば、社会全体を良くするために一番大きな影響を与えられるんじゃないかって、今でもそう思ってます。
若いと短いスパンで物事を考えがちですが、「人生かけて解決したい」と思えることがすごい…!それほどまで熱狂できるものを見つけられていることが素晴らしい。勝見くんはいかがでしょうか?(モデレーター仲川さん)
-アレスグッド 勝見さん
僕の場合、目の前に困ったことがあって、それをどうにかしたいっていう熱い想いから起業を決意しました。元々家が八百屋で、とても貧しくて小学校も行けないくらいでした。勉強も全然出来なかったですが、社会課題を解決したい、もの作りをしたい、という気持ちはぼんやりとありました。しかし就職活動をしていた時に、「自分に合う企業が見つからない」って感じて、それがきっかけで今の事業を立ち上げています。僕が大事にしてるのは「好きなことに全力で向かえるか」ということです。何か狂ったように好きなことを話す人にはAIも勝てないと思います。自分が「誰かのために何かをしたい」って思える気持ちを大切にして、そういう思いを持って走り続けることが起業には重要だと思ってます。
AIで代替できないところ、個人の想いは大事ですよね。皆さんが取り組む事業テーマは違えど、個人の想いがベースとなり起業に繋がっていますね。大槻さんはどうでしょうか?(モデレーター仲川さん)
-FinT 大槻
FinTは当初、金融教育の事業からスタートしました。シンガポールに留学した際に感じた現地の同世代の金融リテラシーの高さに触発されたのがきっかけです。留学先ではみんな投資や保険などの話をしていて、衝撃を受けました。いざ早稲田大学に帰ってみると、みんな「馬場の中でどこの居酒屋が安く飲めるか」みたいな会話ばかりで笑
その思いから金融領域で事業をしていましたが、自分が熱中できていないと思い現在のSNSマーケティング領域にピボットしました。そこで、当時は女性起業家や学生起業がまだ少なかったので、その掛け合わせで強みを作ろうと思い、女性向けメディアのSucleを始めました。
伊藤くん、勝見くん、大槻さん、3人とも本当にリスペクトしているし、事業を立ち上げた経緯がそれぞれ違うのが面白いですね。(モデレーター仲川さん)
さて、参加者の方から質問が届いています!「大槻さんは日本を良くしたいというビジョンをお持ちだと思いますが、なぜ企業に勤めるのではなく、起業を選ばれたのですか?」皆さんも起業と似たテーマがあったら、その会社に就職する選択肢もあったんじゃないかと思うんですけど、どうですか?
-FinT 大槻
自分で立ち上げた方が、よりスピード感を持って影響を与えられると思ったからです。大企業に就職することも考えましたが、インターン先のスタートアップが成長して、最終的に買収されるのを見て、起業のインパクトの大きさを実感しました。これが、起業を決意した大きな理由です!
色々な経験をして多くの会社を見た上で起業の道を選んだんですね。伊藤くんはどうでしたか?(モデレーター仲川さん)
-PoliPoli 伊藤さん
そうですね、日系大手など良い会社はたくさんあるなと思っています。でもやはり私はスタートアップを選びました。日本にはまだ成長を前提にしていない産業も多かったと思うんですけど、スタートアップには"失敗してもOK"みたいな前向きなエネルギーがあったんですよね。特に僕は、スタートアップのように小さく、早く進める環境にいきたかったです。
たしかに「やりたいテーマをスピード感のある環境で進めたい」「この人たちと駆け抜けたい」と思うのであればスタートアップで働くのに向いていると思います。勝見くんはどんな背景で起業を選んだんですか?(モデレーター仲川さん)
-アレスグッド 勝見さん
私は自分が人生の意思決定をするときに一番大事にしてることがあって。それは、”選択肢の中で一番難しいものを選ぶこと”。一番難しいことを選ぶと、もちろんリスクが大きいと思うのですが、その分成功した時のリターンも大きいですから。30代というテーマでいうと家族を持ったりすることで、自分への制限が生まれてしまい、起業は確かに難しい選択だと思うけど、今はリスクをしっかり取ろうと思って意思決定しました!
勝見くんのような大きな選択でなくても、日々の仕事や生活の中でリスクをとることは出来ますよね。その選択が自分をストレッチさせて、もし失敗しても成長に繋がりますね。(モデレーター仲川さん)
U30世代の強みは、「無知が武器になる」こと
年齢や経験でいったら、年上の方が得意なことも多い。一方で、U30世代だからこその強みは皆さんの経験からどこにあると思いますか?(モデレーター仲川さん)
-PoliPoli 伊藤さん
そうですね、私が思うのは、政治や行政といった分野で起業する難しさを、若さゆえの無知が逆に活かせたところですね(笑)。もちろん、若い世代が得意なtoC向けのサービスや、インターネットの技術系の分野もあると思いますが、逆にその“無知”が武器になることもあるんです。特に政治や行政、製造業のような古い業界は、今まさに若い人が少ないからこそ、入っていくと一気に目立てるチャンスがあると思います!
“無知が武器になる”たしかにそうかもしれません。馴染みのない業界に、簡単に飛び込むのは難しいとは思うけど、その領域にチャレンジするのも面白そうですね。(モデレーター仲川さん)
-FinT 大槻
U30世代は、成功体験が少ない分、失敗を恐れずにチャレンジしやすいですよね。リスクも取りやすいし、20代の若者たちと一緒に仕事していると、本当に彼らの成長スピードがすごくて、私が想像もできないくらい変わっていくんですよ!変化に柔軟に対応できるのって、やっぱり若さならではの強みだと思いますね。
U30は変化しやすい年代ではあって、変化できる人と働くことで自分も変わるし会社自体も変わっていくということですね。とても大事なテーマだと思います。皆さんにとって、今働いている会社でも、転職する先でも、「自分が身を置く環境に成長意欲を持って変化している人が周りにいるか」という観点も重要だと思います。(モデレーター仲川さん)
-アレスグッド 勝見さん
そうですね、「知らないからこそできる」っていうのがU30世代の強みだと思います。もし間違った行動をしても、素直に『すみませんでした』『わかりませんでした』って言えるじゃないですか(笑)。それってすごく大事で、学ぼうとする意欲があれば、一番成長しますからね。知らないからこそ行動できるって、間違いなく30歳以下の世代ならではだと思っています!
僕もこの間リクルートの出木場さんにLinkedinで「もしよろしければ一度お話聞かせてくれませんか」って英語でDMしました。そうしたら返事が返ってくるんですよね。もし僕がリクルートに入って営業をやっていて、出木場さんのことを目指して走っていたら出来ていないと思います。
-一同
すごい...!(笑)
チャレンジした先に失敗した時、しっかり誠意を持って謝れるかは本当に大事ですよね。すぐに行動できるのがU30の強みでありながらも、失敗しても学ぼうとできるかがポイントですね。(モデレーター仲川さん)
参加者からの質問タイム
いよいよ終盤に差し掛かってきたので、質問をいくつか取り上げたいと思います!(モデレーター仲川さん)
-参加者①
自分自身も起業したいと思っていて、ただサラリーマンから起業すると一気に無収入になるので葛藤しています。そこへの打開策はありますでしょうか。
-アレスグッド 勝見さん
あなたがどのくらい事業に対する想いがあるか、それに尽きると思います。私はもしサラリーマンから起業するなら、副業OKな会社に勤めながら、土日に自分の事業をやりますね。本当にやりたいことなら、平日の本業が終わった後や土日に事業を進めるのは、現実的に可能だと思います!収入のことも、副業として始めて、事業が軌道に乗ってきたタイミングで本業を辞めるって方法もあるし、実際にそうしてる友達も多いです。
-参加者②
自分は金融業界の会社に勤めています。FinTさんが金融教育事業がうまくいかずピボットをしたという話だったのですが、”うまくいかない”と考えた時の定義を教えて欲しいです。
-FinT 大槻
最初は学生向けに金融リテラシーを高める無料教室を開催していたんですが、集客が思うようにいかず、これはなかなか厳しいなと感じました。それに、給料前払いサービスも、結果的に若者からお金を取る仕組みになってしまって、ちょっとジレンマを感じてしまったんです。自分が本当に叶えたいことは金融領域ではないんだな、って気づいて。もちろん、事業を続ける方法もあったと思いますが、心からやり続ける熱意が湧かなかったです。金融の営業をしに行っても、「女でお前なんかができるわけないだろ」と泣かされて返ってくることも日常茶飯事でとにかく苦しかったです。起業って「どんなに苦しくても頑張れる」ものだと思っていたのですが、こんな風に続けていくと自分が潰れてしまうなって思ったんですよね。それで、もっと自分の力を活かせる分野で、「自分だからこそできること」に挑戦したいと思うようになりました。
-参加者③
一緒に事業をする人に対して、成功した場合幸せに出来る分失敗に巻き込んでしまうのではないかという不安もあると思います。そこへの対処法はありますでしょうか。
-PoliPoli 伊藤さん
めちゃめちゃ素敵な質問ですね。私も、起業して一番気にしていたのは、巻き込んだ人たちを最悪な状況に追い込まないようにすることです。実際、私は共同創業者が2人いるんですけど、その2人に対しては、エンジニアスキルやデザインスキルをしっかり習得させるために、お金もかけました。だって、周りの人を幸せにできなければ、自分も社会も幸せにはできないと思うんですよね。もし事業が失敗してしまっても、その2人が何かしらのスキルを残せるようにという気持ちでやっていました。
U30世代へのメッセージ
最後に、お三方から皆さんにメッセージをお願いします!(モデレーター仲川さん)
-アレスグッド 勝見さん
「自信は未来から来る」っていうことを伝えたいです。多くの人は過去の経験から自信を持とうとしますが、私たちスタートアップは「自分たちの会社は一兆円規模になる」と信じて、未来の成功から自信を借りて行動しています。それを日常にも活かせるといいなと思っています。自分がやったことがないことに対しても、「自分がどうなりたいか」を想像して、その未来から自信を手繰り寄せて、「やらせてください!」って言えるかどうか。そういう姿勢を大切にしてほしいですね!
-PoliPoli 伊藤さん
全てのチャレンジを大切にしてほしいなと思います。起業だけがチャレンジじゃないです。どんなチャレンジも必ず何かリターンがあるので、戸惑わずに行動してほしいですね!小さなことでも、挑戦してみることで新しい可能性が広がるから、恐れずに一歩踏み出してほしいなと思っています。
-FinT 大槻
私が考える「日本を前向きにする」は、若者が未来に希望を持てるような社会にすることです。今ベトナムで事業を展開しているのですが、ベトナムの若者たちは、明日が楽しみで仕方ない人たちが多いです。そんなエネルギーを見て、私たち自身にも未来を明るくする力があると感じています。だから、みんなで協力して日本をもっと前向きにできるような行動をしていきましょう!
懇親会の様子
トークセッション終了後には、登壇者4名と約100名の参加者による懇親会を開催しました!FinTメンバーも水色のTシャツを着て参加し、お互いのキャリアについて語り合う場となりました。この懇親会は、多くの方々と一堂に交流する貴重な機会となり、大盛況のうちに幕を閉じました!
参加者からの感想
参加してくださった皆さんからは、「自分もチャレンジしたいと思った」など、とても嬉しい感想をいただきました!一部の声を紹介させていただきます。
U30 Innovators Meetはいかがでしたか?少しでも会場の熱量が伝わっていたら嬉しいです。今後もFinTではこのようなイベントを主催していく予定ですので、ぜひチェックいただけますと幸いです。
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