サザンオールスターズ結成45周年の3つの新曲サザンオールスターズ結成45周年にあたる2023年。アニバーサリーイヤーとなる本年はじめに、9月27日から10月1日にかけての茅ヶ崎公園球場での野外ライブが行われること、それに先駆けて3ヶ月連続で新曲が配信されることが発表された。 サザンオールスターズ名義の新曲は2019年にリリースされた『愛はスローにちょっとずつ』以来3年ぶり。茅ヶ崎でのライブは2000年8月に実施されて以来23年ぶりとなる。ニュースでも大きく取り上げられ、サザ
2023年6月19日に東浩紀の単著『観光客の哲学 増補版』が発売された。 この本は、2017年4月8日に発売され、第71回毎日出版文化賞を受賞し、紀伊國屋じんぶん大賞2018で第2位を記録した『ゲンロン0 観光客の哲学』に、新章2章・2万字を追加したものである。 僕は2018年に『ゲンロン0 観光客の哲学』を友人に借りて読んだが、今回増補版を読み、より深い再読の体験をした。以前よりも、内容がより深く自分に入ってくる感覚が嬉しかった。そして、2018年当時『ゲンロン0 観光客
『イエローマン~星の王子様~』との出会いまで2005年。当時中学三年生。ドラマ『大奥 〜第一章〜』がブームとなっていた。正直ドラマの内容はそれほど覚えていない(松下由樹が主演だった)のだが、そこでエンディングテーマとして使われていたのが、サザンオールスターズ50作目のシングル曲「愛と欲望の日々」であった。 『大奥』の奥深く怪しい雰囲気に合った淫靡なディスコ歌謡。今思えば、ケツメイシ「君にBUMP」トラジ・ハイジ「ファンタスティポ」のリリースも同じ2005年で、J-POPにち
BLUTUS『全世代に捧げる歌謡曲特集』 2021年3月に刊行されたBLUTUSの『#全世代に捧げる歌謡曲特集』は国内のポピュラーミュージックの歴史を振り返るにあたり、1970年代から80年代を中心とした日本の歌謡曲のもつ幅広さ、魅力を深掘りする足がかりとして、重要な特集であったと思う。近年のシティポップムーブメントとも共鳴しており、まだ海外でレアグルーヴとしてリスナーを楽しませる楽曲たちがわんさか眠っていることだろうと思った(掘り尽くされているかもしれないけど。)表紙に使