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強迫性障害の鉄則
手を5回洗わないとウイルスに侵される。
外出の際は扉の施錠を10回確かめないと泥棒に入られる。
といった不安や恐怖をあおる考えが頭に浮かんできて、実際に手を5回洗う、施錠を10回確認してしまう。
こうして日常生活に支障が出る「強迫性障害」に悩む人は人口の1~2%と多いわけではありませんが、日本の人口を考えると100万人くらいいる計算になります。
この病気は、苦しみが世間ではあまり認知されていないからか、障害年金の対象外になっています(うつ病などを併発していれば対象になります)。
ところが強迫性障害は「相当苦しい」病気です。日常生活をスムーズに行えなくさせ、人間の幸せを不安に塗り替えてしまう悪魔のような病です。治すのも容易ではありません。
しかし、必ずしも治らないわけではありません。治ることが難しくても、症状を90%以上抑え、苦しみをほとんどなくすことも可能です。そのためにはどうしたらよいか?
いくつかしなければならないことはありますが、手始めに次のことを知っておくことが一番大事です。
強迫観念の言っている怖いことは起こらない
先述の、手を5回洗わないと部屋が汚染されてしまう、家の施錠を10回確認しないと泥棒が入ってしまう、というような考えを強迫観念と言いますが
強迫観念の言っている怖いことは起こらない
ということを知ることです。他にも知るべきことはたくさんあり、それらを全て知って自分のものに出来れば強迫性障害は治ります。いきなりいろいろ言っても頭に入りませんので、くどいですが、今日は
強迫観念の言っている怖いことは起こらない
だけを覚えて頂ければ幸いです。