故人のサブスク...すぐに解約できますか?
今回はサブスクを契約する上で非常に大切な解約について解説したいと思います。
≪前回はこちら≫
サブスクは購入と違い「好きな時に好きな分だけ利用する」という利点がありますので、解約が簡単かどうかも契約する上でとても重要な要素です。近年は1分とかからずweb上で解約手続きが完了するサービスが主流になってきているかと思います。
しかし自身が契約しているサブスクではなく故人が契約しているサブスクだといかがでしょうか?
≪事例≫
先日問題となった事例を1つ紹介します。
それは「契約者が突然お亡くなりになった際のサブスクの取り扱い」についてです。
契約者が亡くなってもサブスクが自動的に解約されることはありません。SNS上で投稿された方によると半年以上経っても解約できないサブスクがあるとのことで話題となりました。
IDやパスワードを知るすべもなく、契約者がどのサービスを契約しているかも請求書で初めて把握するという、大変な手続きであったことは容易に想像がつきます。
筆者も亡き祖父の携帯電話を解約する際、必要書類を拵えてショップを訪れたところ「ご本人様ではないとお受けできません」と案内を受けた苦い経験があります。
≪対処法≫
具体的な対処方法としては主に下記の3つが有効とされております。
①銀行口座を凍結する
②クレジットカードを停止する
③死亡診断書を提示して解約する
それでは解説していきます。
①銀行口座を凍結する
サブスクの決済手段として銀行引き落としもしくはクレジットカードのパターンが多いため、引き落としを防ぐという手段としては有効です。
しかしサブスク自体は解約とならず未払い、もしくは課金停止というステータスになります。
②クレジットカードを停止する
こちらも①と同じ目的です。
根本的な解決ではないのの解約手続きまでに発生する決済を止める有効な手段の1つです。
③死亡診断書を提示して解約する
根本的な解決策としてはこちらが最も有効です。
ただし、本手段はあくまで契約を把握しているサブスクにのみ有効ですので、後日まったく把握していないサブスクの請求書が届くということもあります。そのため①②も併せて対処を検討された方が良いかと思います。
また現在、解約完了までに発生した料金の返金に応じないサービス例もあるようです。その場合は弁護士に相談するというのも一つの手段です。
事前の対策としてこのような事態を避けるために、契約しているサブスクが一覧で「把握できる」ようにしておくことが重要かと思います。
メモや明細などを残して共有できるようにしておくとよいと思います。
≪まとめ≫
さて今回は「故人のサブスク...すぐに解約できますか?」という内容で、契約者がお亡くなりになった際のサブスクの取り扱いについて解説させていただきました。
今後サブスク市場がどんどん拡大し契約数が急増するに従いまして、このような社会的問題が表面化してくると考えております。
その前にこんな時はどのように対処すべきかを一度整理して、事前に把握しておくのがよいかと思います。
≪次の記事≫
サブリィは今後もサブスクに関連する内容をお届けします🌈