科学技術は人類をして縄文に立ちかえることを呼びかけている ③ 〜今既に始まっている〜
時代は大きな変容期に突入しようとしています。
それは、弥生時代から始まり現在に至るまで約2400年の長きに渡り脈々と続いて来た有限資源の奪い合いの歴史に終止符を打って、
全世界の民族(狩猟民族・農耕(牧畜)民族・騎馬民族)が拾う民族へと回帰する、言うならば全人類が縄文人へと変化して行く分水嶺に私たちは立っているんです。
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そんな未来を示唆する、そして全人類を巻き込んで行く出来事が今現在の地球上で粛々と進められています。
ところが、混沌とした社会で生活をしている私たちは近未来にそんな平和がやって来るとは誰も考えていないのです。
この記事を読み終えた皆様が、そうなんだ現在は戦争社会から平和社会へと変容する途上なんだ、と理解して頂けることを信じてこの記事を進めてまいります。
先ずはじめにCOP28の合意内容は下記の通りであることを確認して下さい。
(COP28の合意内容)
➊ 2030までに2019年比40%を削減する
➋ 2025年までに2035年の目標を立てる
➌ 2050年にネットゼロとする
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また、二酸化炭素削減に寄与できる技術として、更に、社会への投入予定時期が発表されている技術として、今話題となっている技術を紹介します。
それは下記(1️⃣〜4️⃣)です。
1️⃣ ペロブスカイト(太陽光発電)
2️⃣ 全個体電池 (車載用のバッテリー)
3️⃣ 合成メタン (水素とCO2で合成する)
4️⃣ 核融合発電機 (ITER等トカマク型)
前記4つの技術とCOP28の合意(➊〜➌)を重ねてまとめたものが下記内容となります。
じっくりと眺めて下さい。
(再生可能エネルギー) 年代:予定を記入
1️⃣ ペロブスカイト(太陽光発電)
①積水化学 実証実験 2024年7月〜1年
②パナソニック 実用化予定 2026年
2️⃣ 全個体電池
③ トヨタ 搭載車投入 2027~28年
④ 日産 搭載車投入 2028年
⑤ ホンダ 搭載車投入 2030年
3️⃣ 合成メタン
⑥ 日本ガス協会 1%混合 2030年
➊ 2030までに
2019年比40%を削減する
(核融合発電)
4️⃣ ITER等(トカマク型)
⑦実験炉ファーストプラズマ 2034年
⑧核融合運転 2039年
⑨原型炉発電実証目指す 2030年
⑩実証炉 →今は予定が未定です
➋ 2025年までに
2035年の目標を立てる
⑪商用炉 実用化 2050年
(再生可能エネルギー)
3️⃣ 合成メタン
⑫ 日本ガス協会 90%混合 2050年
➌ 2050年に
ネットゼロとする
このまとめから見えて来ることはCOP28のロードマップと前記1️⃣〜4️⃣の発表時期とがリンクしていることです。
こんなに見事にリンクすると言うことは日本はCOP28の合意以前からCOP28の合意をにらんで政府や産官学が一丸となって下準備をしていたことが分かります。
この流れは、脱炭素(脱化石燃料)に向けての日本の本気度をうかがい知ることが出来る一幕です。
なお、上記新技術(1️⃣〜4️⃣)について簡単に説明いたします。
1️⃣ ペロブスカイト(太陽光発電)について
2009年にこの画期的な太陽電池を世界で最初に提案したのが宮坂力教授でして世界的な注目を集めました。
また、この電池の主原料であるヨウ素は日本国内で産出できる原料で、しかも日本は世界第2位の産出国ですから国産資源で製造可能となります。
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2️⃣ 全個体電池について
2011年に菅野先生の研究グループが新たな固体電解質(超イオン伝導体)を発見されたのが事の始まりです。
その後、日本は現在に至るまで開発について世界で先行しています。
日本では、3大自動車メーカー(トヨタ、日産、ホンダ)が実用化に向けてしのぎを削っているところです。
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3️⃣ 合成メタンについて
水素とCO2を原料として製造されたメタンを合成メタンと言います。
現在LNGや都市ガスに用いられている天然ガスの主成分と同じメタンですので移行時における設備の更新等の追加コストを抑制することができます。
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大阪ガス:e-メタンの国際的アライアンス 「e-NG Coalition」 の設立についてhttps://www.osakagas.co.jp/company/press/pr2024/1777889_56470.html
4️⃣ 核融合発電について
皆さんご承知のとおり核融合の燃料は水素を使用します。
ところが、水素には重さの違う2種類の水素があって軽い方の水素を軽水素、重い方の水素を重水素と呼んでいるのですが、核融合の燃料には重い方の重水素を使います。
ところがです、全体の水素の中に重水素はわずか0.015%しかありません。
この極少ない重水素を海水(以下、水 と言う)から取り出す手順は、先ず水を軽水(軽い水素で出来ている水)と重水(重い水素で出来ている水)に分離します。
で、この取り出した重水を電気分解して重水素を取り出します。
また、1グラムの重水素を燃やすと石油8トン分相当にもなるそうです。
話は変わりますが、石油火力発電炉1基分における年間の燃料投入量は約130万㌧だそうです。130万㌧と言えば石油タンカー約9隻分相当になるそうです。
一方、130万トンの石油燃焼エネルギーを核融合エネルギーに置き換えるには重水素160kgが必要となります。
更に、約160kgの重水素を水から取り出すには、約5400㌧の水が必要となります。
約5400㌧の水とは75m 真っ角のプールに深さ1.0m弱の水を張った量となります。
要は、石油タンカー約9隻分(130万㌧)の石油の代わりに75m真っ角で深さ1.0m弱の水の中から160kgの重水素を取り出せば良いこととなります。
これが、重水素を用いた核融合は人類に無尽蔵のエネルギーを与える、と言われる所以です。
核融合恐るべし であります。
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話は変わりますが、その昔人類は火を扱うことを覚えました。
木や草を燃やして燃料とすることを覚えたんです。
これ以来人々の生活はエネルギー(木材)の消費量に比例して生活水準が向上して行くと共に、人々の属する地域の経済が繁栄し強い国家が誕生して行きます。
代表的な例としてイギリスを取り上げます。
イギリスにおいては今から約200年前に産業革命が起こります。
この時、エネルギー源となる木材が枯渇したため石炭の使用を開始します。
イギリスは石炭を使用することによって国力がドンドンと向上して世界の覇権国となるのです。
イギリスから始まった化石燃料を用いた産業革命以来、豊富な化石燃料(エネルギー源)を獲得した国がより多くの富を獲得して行きました。
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話を元に戻します。
もうすぐです、私たちが有限資源におさらばをして半無限のエネルギーを手に入れることが出来るのは。
そうなると、AIロボットの登場と工場群の誕生により人類の必要とする生活物資は市場に溢れかえって供給過剰となって行きます。
なぜなら、有限資源であるエネルギーが無限資源に変化するからです。
こうなったなら、市場経済の考え方は全て破綻してしまい、人類が考えだした資本主義や社会主義と言う言葉は死語となってしまいます。
このような社会になったならそこで暮らす人々は、昔々その昔ガイアさんに住みついて今となってはすっかり忘れ去られている拾う民族(縄文人)と、どこがどの様に違うのでしょうか?
考えさせられるところであります。
最後まで読んで頂いて、、、
ありがとうございます。