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kifutownをアンインストールした話

おはこんばんにちは。Ottoです。

 昨年「百聞は一見にしかず」、「モノは試し」とインストールしてみた、お金贈りアプリ "kifutown" について、今度はアンインストールに至った話を綴ります。
(昨年の記事も併せて御覧頂けますと幸いです。)

それでは、先月ようやくアンインストールに至った理由について、何点か挙げてみます。

理由1:善意を感じられなくなった。

私の過去の記事でも、他の方々も既に御指摘の通り、まずkifutownの仕様を悪用している寄付プロジェクト作成者(以下、寄付者)があまりにも氾濫してきたことで「寄付の本来の意味から逸脱し過ぎていないか?」という疑問や不快感が鬱積してきました。
応募者の選別方法を「寄付者による選択」と設定されたプロジェクトは、案の定「TwitterをはじめとしたSNSのフォロワー数稼ぎ」が真の目的であろうパターンも結構見受けられました。
「一番面白いことを書いた人には寄付金プレゼント」などと大喜利を出したり、寄付金の用途を指定しているプロジェクトに至っては、善意も何もないだろうと呆れるばかりでした。
現状、抽選制のプロジェクトの方がまだ公平性は保たれているものの「もはや寄付というより懸賞という形式になっている」ことに、次第に嫌悪感まで覚えてしまったんですよね…。
応募者多数により倍率が高いのは当然のことなので仕方無いですが、いずれにせよ「応募者が『慈善活動をした気になっている』だけ」、「お金をばらまいてみたかっただけ」のような印象が、どうも否めませんでした。
応募者も匿名なので、どれだけ「自分は、こんなにも困窮しているんです!」なんて訴えたところで、真偽のほどは誰にも分かりませんよね。
本当に「困っている人達の助けになりたい人」と「助けが必要な人」とのマッチングは、なかなか成立していないのではないでしょうか。

理由2:前澤氏の応募者全員お金贈り。

この点も、前澤氏の煽りの変遷を見守ってきた多くの方々が予想した通りのことだったのではないでしょうか。
昨年の暮れに、前澤氏は以前から煽り続けてきた「希望者全員にお金贈り」を実行するにはしましたが、実際は「kifutownの電子決済サービス化と、新規ユーザーを呼び込むための大がかりな宣伝」だったのです。
希望者全員にお金(電子マネー)は送るけれど、その金額は抽選で、多くが500円!(他に1,000円、5,000円、1万円、10万円、100万円もあったそうです。)
蓋を開けてみれば、以前に話題だったPayPayの登録キャンペーンと大して変わらなかったのです。

前澤氏に期待していた人達の多くは、当初の「100万円や10万円といった、まとまった金額の現金のプレゼント」をイメージしていたのでしょう。
私も、kifutownリリース発表の段階から「何だか『Twitterのフォロワー全員に』という話と違ってきたぞ…??」と思いながら見守っていましたが、最初から「新しい寄付の仕組みを作ります!」という発表をするなり、丁寧な説明を適宜発表していれば、そこまで揉めなかったのではないでしょうか。
「お金があれば何でもできる」ことを体現している点は確かに凄いものの、やり方はというと、やはり「金持ちの道楽」などと言われても仕方無い気もします。
私自身も「宇宙から民間人が大きな企画を実行したことの何が凄いの?」と、いまいちピンと来ませんでした。
まだ庶民の手の届かないことだけれど、宇宙旅行自体はもう世界レベルで見ると今や珍しいものでもないですよね。

ちなみに「たった電子マネー500円を貰ったものの…」という人は、それをそのまま別の団体(前澤氏の指定する団体数ヶ所)へ寄付することもできます。
そういう選択肢もあること自体は決して悪くないでしょう。
しかしながら、ここで多くの人達は「慈善活動に参加した気になっている」かもしれませんが、よく考えてみて欲しいのです。
そのお金、元々は前澤氏のお金ですよね?
貴方が他所で汗水垂らして稼いだお金で、世界中に数多ある所から貴方御自身が決めた所へ寄付したのなら、まだ慈善活動をしたと言えるでしょう。
それは単純に「前澤氏の寄付活動を代行しただけ」ですよね?
前澤氏の指定する団体とは、具体的にどんな団体名で、どこに拠点を置いているのでしょうか??
もし、この寄付先が前澤氏プロデュースの団体だったら、寄付の意味は本当にあるのでしょうか?
私は前澤氏の慈善活動や事業の一部に懐疑的なので「マネーロンダリングになってないよね??」と、つい考えてしまいます。
建前は「寄付者が手数料を取られたりしないための電子マネー化」などと仰ってますが、善意を寄付する側が手数料をケチるなんて、器が小さくありませんか?
前澤氏の仰る「寄付の循環」とは、最終的に前澤氏の懐に何倍にもなって戻ってきている構図なのではないでしょうか。

理由3:前澤氏擁護派の生活困窮者叩き。

前澤氏の希望者全員のお金贈りが実施された時「期待外れだった」という声もそれなりにあったのですが、端から静観していてギョッと恐怖を覚える光景もありました。
それは「前澤氏擁護派による生活困窮者叩き」でした。
しかも彼等の言い分は口を揃えて同じだったことに「ん?」と思うものがありました。

前澤氏擁護派の一人の言い分

「前澤さんは最初から全ての人を貧困から救済するとは言っていない」

「普通それをやるのは国の仕事」

「前澤さんは個人で活動しているに、文句を言うのは筋違い」

「当たった電子マネーで買い物して節約した分を、いざという時に使えばいい」

etc…

(※前澤氏擁護派の人達の御意見より)

前澤氏擁護派の御意見も御尤もだとは思います。

しかしながら、ちょっと振り返り思い出して欲しいのです。
kifutownというアプリは「前澤氏の『お金で困っている人をゼロにしたい』という理念を実現しようとする、前澤氏の100%出資により2021年に起業したばかりの金融企業 " ARIGATOBANK " がリリースしたもの」でしたよね?

ARIGATOBANK 公式サイトより

ところが理念と実際に解離が生じているから揉めているんですよね??
「前澤さんは最初から全ての人を貧困から救済するとは言っていない」のなら、そもそもkifutownなんか作ってないですよね???
この時点で擁護派は前澤氏の理念を理解していないことが露呈されているし、前澤氏に失礼じゃないでしょうか(笑)

「前澤、筋違い」と検索をかけると不思議と上記の御意見をテンプレートのコピペのように呟いている人達があまりにも見受けられたので「まさか仲間内で『こう言ってやろう』と結託してないか…?」と疑問を感じるくらいでした。
少なくとも2021年2月から、このテンプレは使い回されているようです。
その決まり文句を言う人達の中に、何と前澤さん御本人から寄付金を頂戴した人も実際いらっしゃったので「まさか、ね…??」と………。

匿名であることをいいことに、よくも言いたい放題できるものだな~と、そんなことをしたところで貴方達の神様である前澤氏のイメージが余計に悪くなるだけなのにな~と、前澤氏から寄付金を実際に貰った人に至ってはマウント取りたいだけだろうと、第三者の私まで何か悲しくなってしまったのでした。
そして、そっとアンインストールしました。
言われなくても、あんなキャンペーンなど私は一切ノータッチですよ(笑)

もし、目の前に「あれこれ尽くしてもダメだったから、ワンチャンかけてkifutownをやってみたけど、やっぱりダメだったと絶望している人」がいても、彼等は果たして同じようなことを言えるのでしょうか。
想像力の貧困な人達は、自分達のインターネット上の言動をリアルの状況に置き換えて考える発想すらなさそうですよね。
「インターネット上だから何でも言える」、「何を言ってもいいのがSNS」などという人は、マジな話、頭おかしいので心療内科への通院を推奨致します。
「自分はク●リプするけど、他人からのそれは受け付けないよ」って、なかなかに異常ですよね。

低所得者の一人として言えること。

これはあくまで私個人の意見ですが、思うに前澤氏擁護派の人達は、日常生活で非常事態に陥った経験が無いから、生活困窮者の立場を想像できないのだろうと推察されます。
そういう立場にいれば、通常そんな言葉は出ないだろうと思うのです。

(プロフ等にも記載していますが)私は所謂「生活困窮者、社会的弱者」に該当しています。
公的機関や医師の助言により、長らく強いられてきた親のモラハラから逃げるために実家を離れ、何とか一人暮らしをしています。
しかし私は健常者でないため、障害者枠の非正規雇用でしか働けず、フルタイムで働いても月収約12万程度です。
昨年の夏からストレス過多で休職となり、現在の収入は傷病手当のみです。
障害者基礎年金も何度も請求しましたが、承認されないままです。
家賃月3万未満の賃貸住宅で、生活費を切り詰めて日々生きています。
住民税は非課税なので、N○Kの受信料を全額免除の手続きもしましたが、それでも日々の生活は苦しいものです。
極めつけ先々月には乳ガンまで発覚したので、健康保険の高額療養費制度の払い戻しがあるまで、加入している医療保険の給付金を頂戴するまでの間は、結構な出費を立て替えねばならない状態にあります。
貯金もどんどん削られています。
(ついでに私の乳ガン日記もマガジン化しておりますので、宜しければ御覧ください。)

自分語りが過ぎましたね(笑)
信じる信じないは、お任せ致します。
勿論、私より大変な生活をしている人達も沢山いらっしゃることでしょう。

もし国が適切に生活困窮者を支援していれば、そもそも誰も前澤氏になど依存もしていないのではないでしょうか。
何十万と、まとまった金額の現金でなく、たかが数百円の電子マネーなんか一度だけ貰ったところで、節約できたとしても1日分の自炊くらいしか賄えません。
電子マネーやクーポンなんかより現金の方が需要が高いことは、昨年かなり揉めた「18歳までの子供を対象とした新型コロナの給付金」の件からも明白ですよね。
救急の患者を24時間365日受け入れ続けている医療機関にしても、クレジットカードは使えても、電子マネーなんか取り扱っている所なんて皆無に等しいです。
電子マネーは「いざという時」に意外と使えません。
極端な話、台風や地震といった電気も使えない最悪の状況に陥ったら、電子マネーなんて価値も何もないですよ。

「前澤氏に依存していたけれど期待外れだった」という人達の気持ちは、少なくとも私は痛いくらい気持ちが分かりました。
そんな人達を揚げ足を取って叩くなんて、前澤氏の界隈はさすがだな~と、日本社会の縮図に相当する地獄絵図だと、何とも言えない気持ちになりました。
(ちなみに昨年に前澤氏の過去の問題発言についても触れておりますので、こちらも是非どうぞ。)

アンインストール時に必ずやるべきこと。

現在、kifutownの評価は結構下がっています。

kifutownの評価(Googleのプレイストアより)
kifutownの評価(Googleのプレイストアより)
kifutownの評価(App Storeより)
kifutownの評価(App Storeより)

AndroidもiOSも似たようなもんですね。
統計学の凄さを再確認しました。
また質の悪いことに、このレビューも観察してみたところ、kifutownにとって不都合なレビューは意図的に削除されている様子でした。
もう信用度はゼロどころかマイナスです。
(意図的に削除しても低評価なんて、悪あがきもいいところですよね。笑)
「もうアンインストールしようかな…」と考えている人は、とっとと消してしまってもいいかと。

ただ、アンインストールする前に必ずやらねばならないことがあります。

kifutownはアンインストールする前に、必ず退会の手続きをしないと、ずっと会員のままです。
つまり登録情報の設定(氏名、生年月日、性別、電話番号、メアド、パスワード、寄付金の送金や受け取るための銀行口座の情報)を残したままの状態になります。
もし自分の知らない間に個人情報が漏洩したり、アカウントを乗っ取られて悪用されてしまったら非常に危険です。
必ず退会の手続きをキッチリした上で、アンインストールしましょう。

今回の日記は以上です。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました!

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