生きるべきか、死ぬべきか~「風の歌を聴け」を30年振りに読む
To be, or not to be, that is the question.
虚無の中を吹き抜ける風でしかないとしても、生き続けることを選ぶしかない。理由もなく、目的もなく。そういうものとして受け入れるしかない。生きていくとは、そういうものだ。
ふと気になって、30数年ぶりに再読。そして、驚いた。この作品は、痛みに満ちている。空しさを十分に知り尽くした上で、そんな世界を、人生を、どう生き抜いていくのか。。。そんな痛みに。
夏目漱石の「こころ」や、志賀直哉の「暗夜