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『リアル人生ゲーム完全攻略本』(架神恭介)の攻略 

登場人物
神A
筆者🟰感想文の書き手、SUBARU

・概要
人生はクソゲーだ!
 みなさんはそう思ったこと、なんなら叫んだはないだろうか?そんな「人生」というものをゲームとして捉え、攻略していこうというのがこの本。
 まず、人生というものを大まかに捉えた①説明書編。次に、現代社会での取るべき行動、来るべきリスクなどを具体的に書いた②攻略書編がある。
なかなか面白い!

〈あらすじ〉
 まず、この「人生」というゲームをデザインした神Aがいて、これはゲームデザイン会社の社員だ。上司には「銀河」というゲームを作った神Bもいる。この時点でかなり面白い。
 そして、この神Aは今とても困っている。なぜなら、プレイヤーからの苦情が絶えないからだ。そのせいで、上司Bから「説明書」を書かされて...

・批評
 筆者はこの本の著者の架神恭介さんがかなり好きで、書き方が面白いし、発想もユニークだ。ぜひみなさんも本を買ってあげてください。
 この本に関しても面白い。特に、人生をゲーム的に捉え、ゲームの要素として見ていくと、特にクソゲーだと思って見ていくと、結構説明はつく。
 まず、説明書では「人生」の目的は幸福ポイントを貯めるところだ、というデザインが面白い。そして寿命をお金に変換し、幸福度を稼ぐ。これが基本だと。(攻略本でひっくり返される)
 この本はちくまプリマー新書から出ているのだが、ここら辺の人生の基本的な方針だったり、なんで生きているかという部分に悩んでいる学生さんなんかにおすすめ。ゲーム設定も入ってきやすいだろうし。
 攻略本ではうってかわって、現実的な話をする。ジョブ(職業)には、
「サラリーマン」タイプ、「クリエイター」タイプ、「リーダー」タイプ、「ファーマー」タイプの4種類しかないとか、お金はもはや神のデザインしたゴールドではなく、紙幣などの信用創造で回っているとか。
 あと個人的に印象に残ったのは、経済恐慌は歴史的に見て、80年くらい生きるとすると、生きている間にはほぼ100%起きるとか、交通事故も統計的に見て33%の確率で遭遇するとか、鬱にも6%の確率でなるとか、結構人生にはリスクがつきもので、それは人生のイベントとして来るものだっていう説明が面白い。
 試練とか苦難っていうと大変だけど、ゲームとしてのミッションならやる気も湧く。
 それから、この本を読んでて思ったのは、「産めよ、増やせよ、地に満ちよ」はもう、基本理念でもないということ。
 子育ては人生で最大単位のビッグイベントだが、避妊とかもあるし、他のイベントも盛りだくさんなので、意外となかったりするかなーとか思ったりしている。
 筆者は、数年以内に、架神さんのような本を出版したいです。

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