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美肌のための紫外線対策
※ この記事はスマクリ美容皮膚科在籍の吉川医師監修の記事となります。
皆さん、こんにちは。
スマクリ美容皮膚科です。
今週も皆さんに美容に関するコンテンツをお届けいたします。
今週の記事は夏の必須アイテム
"日焼け止め"
についてお話をさせていただきます。
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日焼け止めは紫外線からお肌を守るとても重要な役割があります。
特に今年の夏は全国的にも猛暑日が続き、強い日差しによる肌への影響が気になりますよね。
今回は、日焼け止めについて、
紫外線による肌への影響から日焼け止めの仕組み、効果的な使い方まで
わかりやすくご紹介していきます。
日焼けによる肌のダメージを心配せずに外出するために、
日焼け止めの効果をしっかり理解し、
正しく紫外線対策をしていきましょう。
紫外線がもたらす肌への影響
まずは日焼けの原因となる紫外線について理解を深めていきましょう。
紫外線は、大きく3つに分類され、
太陽から地表に届く「紫外線A波(UV-A)」と「紫外線B波(UV-B)」
地表には届かない「紫外線C波(UV-C)」があります。
私たちの肌に影響を与える紫外線は、
地表に届く「紫外線A波(UV-A)」と「紫外線B波(UV-B)」になります。
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「紫外線A波(UV-A)」は皮膚の奥の真皮まで届き、
コラーゲンやエラスチンといった肌の弾力を保つたんぱく質を変性させてしまいます。
そうすることで肌の弾性が失われ、
しわ・たるみの原因となります。
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一方、「紫外線B波(UV-B)」は皮膚の真皮までは届かず、
表皮にダメージを与えます。
日焼けによって皮膚が赤くなって、肌がヒリヒリするのは
紫外線B波(UV-B)が原因だったんですね。
この紫外線B波(UV-B)を浴びることで、
メラノサイトが刺激され、メラニンを生成し、
しみ・そばかすの原因となります。
さらに、皮膚へのダメージは大きく、
皮膚がんの原因にもなります。
紫外線の恐ろしさがよくわかりますよね。
日焼け止めは紫外線をどう防いでいるの?
日焼け止めには、紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の2種類があり、
どちらも紫外線のダメージを抑える効果があります。
それぞれの特徴について見ていきましょう。
紫外線散乱剤は、
酸化亜鉛微粒子、酸化チタン微粒子などの金属酸化物で構成され、
紫外線を物理的に反射し錯乱させることでその影響を防ぎます。
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これを太陽の光(紫外線)と鏡(紫外線散乱剤)に置き換えて考えてみましょう。
太陽からの光が鏡に当たると、反射して別の方向へ向かいますよね。
紫外線散乱剤も同様に、
紫外線を反射・散乱させることで、肌へのダメージを和らげるのです。
また、紫外線散乱剤は粉状のものが多いので、
塗ると白っぽくなるものがありますが、
最近では粉を微粒子化するなどして白浮きしにくい商品も開発されています。
一方、紫外線吸収剤は、
紫外線を吸収して熱などのエネルギーに変換して放出し、
皮膚に紫外線が届くのを防ぎます。
わかりやすく例えると、
紫外線を吸収するスポンジを肌の上に乗せているイメージですね。
肌の表面で紫外線を吸収し、紫外線による肌へのダメージを軽減してくれます。
使用感については、透明であるため、
白浮きすることなく、肌になじみやすいことが特徴です。
日焼け止めのSPFとPAとは?
皆さんは日焼け止めを選ぶ際に、
「SPF」と「PA」を見て商品の購入を決める方が多いのではないでしょうか?
ここでは、日焼け止めを選ぶ際にも重要な指標となる、
SPFとPAについて詳しく解説していきます。
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SPFとは「Sun Protection Factor」の略称で、
紫外線B波(UV-B)からの保護効果を数値で示す指標になります。
このSPF値は、1~50までの50段階があり、
紫外線で皮膚に赤い斑点が現れるまでの時間を何倍に長くできるかを表します。
例えば、
紫外線で赤い斑点ができるまでに20分かかる人が
SPF15の日焼け止めクリームを使用した場合、
20×15=300分
つまり紫外線による赤い斑点ができるまでの時間を、
通常の20分から300分に引き延ばすことができるということになります。
SPFの数値にはこんな意味があったんですね。
PAとは「Protection Grade of UVA」の略称で、
紫外線A波(UV-A)からの保護効果を示す指標になります。
このPA値は、+〜++++までの4段階があり、
+マークの数が多いほど、保護効果が高いことを示しています。
長時間の屋外活動や強い紫外線の環境下で過ごす際は、
PA+++やPA++++などの高い保護効果を持つ日焼け止めを選んでみてくださいね。
SPFとPAは高ければ高い方が良い?
ここまで、SPFとPAについてお伝えしてきましたが、
それでは、効果が一番高いものを使用すれば安心なのでしょうか?
結論、
SPFとPAは高ければ高い方が良いというわけではありません。
なぜなら、
SPFとPAの数値が高いほど多く含まれる
「紫外線吸収剤」が肌への負担の原因となるためです。
「紫外線吸収剤」は、
取りこんだ紫外線のエネルギーを熱や赤外線に変換して放出するなど、
紫外線を化学的に処理する役割があります。
この化学反応が肌に強い刺激を与えるため、
肌トラブルを起こしてしまう原因となります。
そのため、
日常の生活ではSPF10〜20、PA++を、
炎天下の中で過ごす場合はSPF50++++を選択するなどして
生活シーンに合った日焼け止めを選ぶことで、お肌に負担かけずに、効果的な紫外線対策をすることができます。
日焼け止めの効果的な使い方
日焼け止めを効果的に使うためには、正しい使い方が重要です。
日焼け止めの紫外線カット効果をアップさせるためには、
化粧水や乳液などで肌を保湿をしてから日焼け止めを使用しましょう。
肌が乾燥していると、
細胞と細胞の間にすき間ができて紫外線が入りこみやすくなり、
バリア機能も低下するので紫外線によるダメージをより受けやすくなってしまうのです。
そして、結果的に肌を焼けやすい状態にしてしまうことにもつながります。
なので、まずは肌を乾燥させないように、
保湿をしてから日焼け止めを使用することが大切です。
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また、日焼け止めの効果を持続させるためには、
2〜3時間ごとに塗り直すこと重要です。
日焼け止めの効果は、紫外線によって徐々に減少していきます。
特に、日中の10時から14時は紫外線が最も強い時間帯なので、
この時間帯にはこまめに塗り直すことが重要です。
もちろん、メイクをしている時でも、塗り直しは必要です。
その際は、コットンやティッシュなどを使って余分な汗や皮脂を拭き取ってから、
日焼け止めを塗り直し、メイク直しをしましょう。
どうしてもメイク直しが面倒と感じる方は、
メイクの上からでも可能なスプレータイプ、スティックタイプ、パウダータイプがありますので、
ご自身が使いやすいタイプを選んでみてくださいね。
まとめ
今週は、日焼け止めの仕組みや効果について紹介しました。
紫外線の影響や日焼け止めの働きについて仕組みから理解することで
より紫外線対策への理解が深まりましたね。
肌に負担なく効果的に紫外線対策をするためには、
生活シーンに合わせて使い分けることが重要でした。
また、日中の紫外線対策は、夏の暑い日だけでなく年間を通して必須です。
紫外線による肌トラブルを防いで、
自信を持って外出できる素敵な夏を過ごしましょう。
さて、
ここまで、日焼け止めについて詳しくご紹介してきました。
そこで、紫外線の対策方法については理解できたけど
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