相合傘をし続けたい
ここ最近、喜怒哀楽の中で哀の一人勝ちが続いている。そんな話で部活の同期と盛り上がった。怒らなくなった代わりにくだらないことで悲しむようになった。後から思い出したら笑っちゃうくらいしょうもないのに急に涙が出て相手を困らせてしまうしなんなら自分も困ってる。
冗談を間に受けたり、自分がふざけ始めたのに言い返されたら急に落ち込んでみたり、そんなことで恋人とうまく会話できないことが増えた。お互いに言葉の選び方や言い方が素になってきたら彼は言葉のキレがいいし私はだるいノリが多かった。全部うまく噛み合わなくて、先日ついに喧嘩未遂まで行ってしまった。私はこういうことが積み重なって恋人は別れるのかなとか思って、哀が大きい顔してた。でも彼はそうじゃなくて、「別れるために喧嘩するんじゃなくて長く付き合うために喧嘩するんでしょ」と言ってくれた。なんでこんなに前向きな人が私の恋人なんだろう、と思ったりそんな彼とだからこそ付き合い続けられているのかなと思ったり。
付き合いたての時は相手に見合う自分でありたいし好きでいてほしいからいいところばかり見せて自分のことをギュッと縮めていたんだと思う。だから2人で寄り添っていても窮屈じゃなかった。相合傘が余裕でできていたってこと。
でも今はそうじゃなくて、等身大の自分を見せることに抵抗がなくなってきて逆に等身大の自分で向き合わなきゃと思う今日この頃。一緒に傘に入ると窮屈で、私はいつか傘を2本にしたほうが良くなるんじゃないかと思ってしまったけど、恋人は一緒に大きな傘を買いに行こうと言ってくれる人だった。
一緒の傘に入っていれば、哀が一人勝ちして大雨になっても大丈夫な気がする。