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淡い恋心の想い出

中学2年生だった時の出来事をふと思い出した。

バレー部に所属していた私は、3年生の男子バレー部のキャプテンに憧れていた。

話す機会など、なかなかない。
ただ、見ているだけで幸せだった。

そんな頃、仲良くしていたのが同じ男子バレー部3年のM先輩。
なぜか話が合い、部活終わりに自転車置き場でよく話をしていたものだ。

もちろんキャプテンへの淡い恋心も話していた。

バレンタインの日、私はキャプテンにチョコレートを持ってきた。
1日中、いつ渡すか、ドキドキしながら過ごした。
放課後になり部活中もソワソワしっぱなし。
でも、渡す勇気がなく、キャプテンの背中を見送った。

肩を落として自転車置き場へ行くとM先輩がいた。
渡せなかった事を伝えたところ「俺がもらう」と言って、キャプテンのためのチョコをもらってくれた。

渡せなかったチョコを持って帰るのは嫌だった。
M先輩は私の気持ちをわかって、「もらう」と言ってくれたんだと思う。

いや、ちょっとまて。

めっちゃカッコよくないか?!
M先輩はとんでもなくいい男だったんじゃないか?
もしかしたら、自転車置き場で待っていてくれたのか?

私はとてもいい男が見守ってくれていた事に、数十年気づかなかった。
M先輩元気かな?

✴︎

過去の出来事は美化しがちです。
フィクションとノンフィクションの間でお楽しみくださいw

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すうさんの雑記note
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