マガジンのカバー画像

思うままに。

35
運営しているクリエイター

#散文

変化が訪れたあの日。

日が経ちまくった未完成の下書きを読んで削除。

伝えたい気持ちをのせて打ち込んだ文字は、ただの綺麗事に変化していた。

これじゃない。書きたかったのはこれじゃない。

いいや、書きたかったのはこれだ。求められていたのも求めていたのも全て詰まっていた。

下書きというゴミ箱に入れていたものは全てゴミ袋に詰め込んで外に出した。そこにゴミ収集車が通って拾ってどこかへと走り去っていった。

あの日熱意を込

もっとみる
冬の匂い

冬の匂い

ふとした瞬間の風が冬の匂いだった

表現しづらいけど冬の匂いだと言えば
誰でも分かるようなあの匂い

傍にいてほしい落ち着く匂いが
北半球に冬の訪れを知らせてくれた

それと同時に冬が僕に会いに来てくれた

好きな季節が訪れてくれて嬉しいのだけど
すぐにどこかに行ってしまうような感じがして
寂しくなった どこかに行こうとしないでね

師走という名の匂いが風に踊らされながら
南半球へと旅立つまであと

もっとみる