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#3 「〇〇したい」を口にできたのは、隣で一緒に見てくれた人のおかげ

「〇〇したい」は、
口にすれば叶うと言う。

退路を断つことで
動かざるを得なくなるし、
応援してくれる人が出てくることで
嬉しくなって、もっとやろうと
加速していける。

それはよく分かる。
けれど。

やりたい、でも不安。
本当に私なんかが、
やっていいのだろうか。

などど思っている場合、
「〇〇したい」を口にするなど
もってのほか。
むしろ、恥ずかしいと思ったりもする。

私も、そうだった。
頭の中では、何度も
「〇〇したい」と思っていても、
口にすることがとても怖かったのだ。

そんな私が、
昨日ある人の前で、
「〇〇したい」を口にしていた。

「〇〇したいんよなあ、結局。それをするか、しないか、決めない限り、いや、すると決めて動かない限り、このモヤモヤは解消されへんと思うねん。」

その人は、絶対に
私の想いを否定したり、
バカにしたりしないと知っていた
から。
私は、向き合わずに避けていたことを
口にすることを決めた。

「それが、したいことなんやね」
相手の言葉で聴くと、自分から少し離れて
「〇〇したい」を見た気がした

不安に塗り固められて、
埋め込んでいた想いが
ちょっと顔を出す。

「例えば、こんなこと考えてる」
もうちょっとだけ具体的に、
してみたいことを言ってみた。

すると予想外の反応が返ってきた。
その人は、心底嬉しそうにこう言った。

「それ、めっちゃ面白いやん。ワクワクしてるの目に浮かぶ!それに、過去に楽しくやってた経験も活かせるから、もっと楽しいやろうね」

その言葉は、驚くほど素直に
心の中に入ってきた。
そらそうだ。
一度は私も、
そう思ったことがあったから。

数々の不安や怖さ
(自分がつくりだしているもの)
を重ねて、見えなくなっていただけで、
そこにあった。

その人は、「〇〇したい」の中心を
もう一度私が自ら見ることを、
そっと後押ししてくれた。
隣で一緒に見てくれたから、
安心して見ることができた。

さらに、「〇〇したい」という想いを
少し離れて見ることができた。
不安なこと、怖いことを
一つずつ確かめながら、
否定するのではなく、
それはそれとして認める。

そして、気づけば
あとは動くだけ、になっている。

まず、何からする?

ここに行きつけば、
自然と進んでいけるのだ。


photo by 写ルンです│
2018年冬、東京。昔住んでいた浮間舟渡駅前の公園のベンチで、uneclefさんのキャロットケーキと珈琲を飲んだ。

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