機能不全家族で育った34歳男

同じように人知れず苦しむ人がいると思うので、誰かの参考になれればと思い、私が思うことを書きますね。

私には恋人の機嫌が悪いと拗ねてみたり、酒を飲む席で自分の不幸を殊更主張したり、誰も自分のことなど分かってくれないと思い悩む時期がありました。

今も少しあります。

それは、過去愛されなかった幼い自分の葛藤が癒せず、周りの目を自分に向けたいという依存であると思います。

愛されなかったという表現をしましたが、両親や家族から本当に愛されていなかったのかというとそうでもないような気がします。

ただ、少なくとも安心して暮らせていける環境ではなかったと思います。

ここにはその環境について詳しくは述べませんが、機能不全家族であったと思う理由は2点です。

①両親の離婚 ②多額の借金

しかし、安心して暮らせない家庭でありながらも、ご飯は食べることができ、眠る場所もありました。

ただ、周りの大人もストレスを抱えており、そのストレスが子供であった私に来ていたことは事実だと思います。

小学校3年生にして、毎日家族が死んでいく夢を何回も見、夜中に発狂している子供であったことを覚えています。

中学校1年生のときには血尿が出ました。

そうであっても、少しずつ成長するにつれて、大人に頼らずとも生きていける力(金銭的な意味ではなく、弁当を買ったり、洗濯をしたりという生活力という意味)が付き、外の世界(主に学校)を自分の居場所として楽しく過ごせるようになっていました。

その意味では小学校も中学校も高校も楽しく過ごせていたと思います。

ただ、大学生になってからは孤独をより強く抱えるようになりました。

新規の人間関係のなかで自分を表現できず、生き辛さをより感じるようになりました。(高校までの人間関係は毎日会うので苦手な私でも対応ができていました)

生きる意味は何なのか、自分は生きていていいのか、自分を必要としてくれる人がいるのか、なんて答えが出ないことを考えたりして、病むというループを繰り返していました。

そんな生活も、恋人ができると幸せな日々に変わるですが、自分が抱えていた闇が露見するようにもなってきました。

機能不全家族で育った人が持ちやすい症状として、アダルトチルドレンや境界性パーソナリティ障害といった社会に馴染みにくい、自分をコントロールできないといった症状があると思います。

私も自分では気付くことが難しかったのですが、まさにこれでした。

恋人ととにかく喧嘩するのです。

ささいなことで喧嘩をし、行くところまで行くという喧嘩が事あるごとに起こりました。(これは相手方も機能不全家族で育っていたことも助長していたように思います)

付き合う方、付き合う方、なぜか喧嘩をしてしまう。

救急車や警察を呼ばれたこともありました。(ケガをしたのは私です笑)

相手を煽りすぎて包丁を突き付けられたことも、何度もあります。(中学年生のときに母親に腹を刺されそうになったこともあるのですが、女性は煽りすぎるとキレるという理解には至らなかったようです。実際煽ってしまうのは構って欲しいという欲求からなのですが)

20代中盤を過ぎ、これは再現性のある問題で、おそらく自分に問題があるのだと思い、変わらなくてはという気持ちを持てたおかげで少しはマシになったのかと思います。

私の持つアダルトチルドレン、境界性パーソナリティ障害を列挙します。

・パートナーの機嫌(愛や興味)が自分から逸れると、自分になびかせようとすり寄ったり、上っ面のいいことを言う
→見捨てられ不安。不安障害に近い。

・パートナーをけなす発言が多い

・責められると、防御反応が過剰に出てしまう

・怒りスイッチが入るとその怒りが抑えられなくなる

上記のような特長があるので、些細なことで喧嘩になり、相手を煽り、喧嘩がエスカレートしていくのです。

本当に子どもでした。当時傷つけたパートナーには申し訳ないと思っています。(当時は自分のほうが傷ついていると思っていました)

悲しいことに職場でもこの負の面が出てしまい、孤立することもありました。

就職、転勤、新生活といった環境で、さらに職場での孤立、営業成績の不振。

これが重なって鬱、適応障害のようになっていました。(精神科にも行きましたが、私よりひどい方がいっぱいいたので、薬は貰わず通うことはしませんでした)

恋人とも喧嘩をするし、愛想を尽かされるし、本当に何をやってもダメダメでした。

小学校時代をよく地獄だったと形容するのですが、20代はどん底でした。

そのような失敗ばかりを繰り返し、少しずつ学んでいくのですが、考えたことは主に下記です。

① 自分のことばかりを考えず、相手の立場に立って物事を考える

② 相手が何に怒るのか、何に悲しみを感じるのか

③ 誰かに誰かに誰かに頼ろうとせず、自分の力で生きること、そして誰かを助けられるようになること

特に3つ目の「誰かに誰かに誰かに頼ろうとせず、自分の力で生きること、そして誰かを助けられるようになること」の意識が強くなったと思います。

今まで主張の強い女性、男勝りな女性に惹かれることがありましたが、付き合う女性も変わりました。

そんな考えになろうと決心した途端、心優しい穏やかな女性に出会うことができたのです。本当に不思議です。

またそのとき、自分自身に攻撃性があるのにも関わらず、内面の弱さで気の強い女性を選んでいたから喧嘩をするのだと、そのとき男女の相性の悪さとうものに気づきました。

話しは戻りますが、上に挙げた3つ以外に今でも実践している考え方があります。

それは自分を許すことと、相手を許すことです。特に自分を許すようにしています。

仕事が乗り気でないとき、仕事が上手くいかないとき、何をやってもマイナスに考えてしまうときに、無理をしてしまうと尾を引く負の期間がやってきます。

それが分かってから、今日は会社に行くだけを目標としたり、できなくてもチャレンジしたことでとりあえず良しとしたり、売上が上がらなくても自分のせいじゃないと思うようにしたり、とにかく生き辛くする考え方を減らすように心掛けました。

職場の部下にもよく話をしますが、自分ではどうしようもできない荒波や嵐が社会にはある。それをなんとかしようともがくと疲れて結果潰れてしまう。ときには嵐が病むのを待つということも必要なのだと。

ここまで過去を振り返りながら、自分の闇とどう向き合ってきたか書いてきましたが、これを一人で乗り越えるのは大変だと思います。

機能不全家族という環境にあった人は、人間関係で悩むと思います。相談できる人が周りにいないと思います。

医者やカウンセラーを見限ってしまう人もいるかと思いますが、そこは我慢して自分が間違った考え方をしているのではと仮説をどこかに持ちながら聞いてもらうのが良いかと思います。

医者とカウンセラーには一度しか会わなかった私が言うのもなんですが。

本やYOUTUBEの動画などでこの問題について取り上げている方もいらっしゃいます。

とにかく起きている事象を正しく捉え、それに対してどう向き合っていくのか、傷付いた自分をどう慰めていくのか、急がず焦らず、ゆっくり癒していってもらえたらと思います。


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