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記事59号「はたらく軽トラくん」

こんにちは。豊田市の公共施設さんで飾らせていただいている絵に、今月からは、またひとつ新しい試みをしてみました。

バビューン、と走るイメージの車産業と、田畑と工場と7割の森林に囲まれたのんびりした空気も多く残る御当地、豊田市にちなみまして……。

キャラクター「フラワーカー版 軽トラくん」を描いてみました(*^^*)

↑ イメージは、豊田市の山道、季節のアジサイのお花を運ぶ軽トラックの「軽トラくん」 

↑ 青アジサイに、黄色いボディカラーの軽トラくん。
↑ こちらは赤系のアジサイ。

軽トラ、ケイトラ。車の種類の略式名が定着して、スバルだったらサンバー、トヨタならピクシス、などなどちゃんとそれぞれに名前はあるのですが、まとめて「ザ・軽トラ」の庶民の足。

主に田舎で大活躍、今も石川の能登地方で、コマツや日立とかの重機じゃないと危ない現場はそちらにお任せして、危なくないお片付けに今も軽トラボランティアとして毎日泥だらけのボディで働いていることでしょう。復興を目指す方々とともに。

軽トラが集まれば、乗せたものを売り買いできる軽トラ市も開催することが可能ですし、マイクを置けばステージにも。

ほろを張ればキャンピングカー代わりにも使えます、よほど寒い時期でなければ。

海外でも、広い敷地内の整備用の小回りが利く車として愛用されたりしていて、大人気の車でもあります。

3月に、刈谷市美術館で私の個展を開いたとき、義理のお母さまに作品を運んでいただいた車も軽トラで、描くときに本当に思い入れがあるのです。

この軽トラの車の形が出来たのはずいぶん昔のようで。

映画「グッドモーニング・ベトナム」というベトナム戦争を、派遣されたDJの目を通して描かれた作品があるのですが。

ストーリーのなかで、元気な兵士姿の若者たちが乗ったこのタイプに似た軽トラが遠ざかると同時に、すれ違って戻って来る同タイプの軽トラがあって、そこはがらんとして誰も乗っていない。

誰も戻って来なかった、という意味を理解したとき、涙が止まらなくなったのを覚えています。

そのころからの形を残す軽トラが、地震のあとの復興に活躍したり、時速30キロの田舎速度でのんびり走って、時たま後ろの都会から来た車の爆速スピードを動物や子どもが飛び出してもなんとかなるくらいの同じ速度に落としてもらったり。

それは平和そのものの姿じゃないか。

そう思って、軽トラくんというキャラクターを描き、季節のお花との組み合わせをしてみたのです。

クラウンやランボルギーニやフェラーリのように、格式高いカッチョいい車もいい。

けれど、まず7割の森林、そして多くの田畑を残す地域である豊田市で、まっ先に描きたかったのは軽トラくんなのでありました。

先輩や仲間として、そのうち軽トラくんのほかにも車キャラクターは増えていく予定です♪

キャラクターが増えたら、絵本も作ってみたい……。

長期的なチャレンジとして、今からいろいろなアイデアをねりねりしています。


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