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短歌8首|アイスミルク

身投げするときも眼鏡は外してね あなたのまっさらの顔が好き

ひなたぼっこしながら行こう冬晴れのまんなかを往く各駅停車

自販機の前で踊っているボーイその四肢にみなぎる黄金比

ピンクのかば緑のかばとキリンいてしずか阿佐谷南公園

どちらでもよいことばかり書いている夕暮れ象の背中のまるさ

なにがよごれでなにがわたしかわからないままくるくると小鼻を洗う

明日には働く人になっているそれまでに書き尽くしたいかなしみ

アイスミルクだんだん水になるみたい大切だったものをちょうだい

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「かりん」2023年11月号〜2024年3月号掲載作より編みました。

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