小学生向けプログラミングアプリ比較
小学生向けのプログラミングアプリには代表的なものとして「scratch」「プログル」「ビスケット」の3種類がありますが、どれを利用すればよいのか迷ってしまいますよね。そんなプログラミングアプリの選び方も目的に合わせて選ぶことで、迷わずに選択することができます。今回は目的に合わせたアプリの選び方と「scratch」「プログル」「ビスケット」の特徴をまとめていきたいと思います。
比較したいポイント
操作のしやすさ
まず、比較したいのは操作のしやすさです。なにを用いて、どのようにプログラミングを行っていくかを比較しましょう。命令を文章で書いていくのは非常に難しいですが、すでに書かれた命令文を組み合わせるだけなら簡単にプログラムを作っていくことができます。また、言葉を使わず、絵やイラストを用いてプログラムであればなおさらです。
学習とのつながり
次に学校の学習とのつながりです。学校の成績のための勉強するわけではありませんが、せっかくなら学校の学習と関連があったほうがいいですよね。学校の学習との関連性についても比較していきましょう。
慣れるまでの時間
操作のしやすさとつながってくるかもしれませんが、慣れるまでにどれくらいの時間がかかるのでしょうか。子どもは飲み込みが早く、すぐになれるといいますよね。ただ、大人もやり方が分からなければ、子どもに教えることができませんよね。そういった意味でも、すぐになれるアプリがいいですよね。
自由度
慣れてくると、あんなことをしてみたい! こんなこともできるのかな? と期待を膨らませることでしょう。限られた操作しかできないアプリよりは、どんなことでも出来るアプリの方がいいですよね。
楽しさ
最後に外せないのは、やっていて楽しいかどうかですよね。楽しければ、飽きることなく続けることができます。いやいややっていては身につくものも身につかなくなります。主観的な比較になりそうなので、これは参考程度にみてください。
プログラミングアプリ紹介
scratch
まずは、scratchというアプリです。MITが作った子どもためのプログラミングアプリです。世界最大の子どもための無料コーディングコミュニティとなっています。作ったプログラムを自身のパソコンに保存しておくことができます。
☆操作のしやすさ
0から命令文を書いていく必要はありません。命令が書かれたブロックを組み合わせてプログラムを作っていきます。ブロックをドラックしてつなげていくだけでプログラムを書けてしまいます。
☆学習とのつながり
様々なプログラムを作ることができるので、学習とつながりのあるプログラムを作ることができます。しかし、適切な課題として子どもに出す必要があり、家庭で学習とつながりがあるプログラムを作っていくのは少し難しいです。
しかし、プログラミングに慣れ、パソコンやタブレットなどの操作にも慣れれば、学校でのICTを活用した授業で困ることは少なくなるでしょう。
☆慣れるまでの時間
自分で作りたいプログラムを考え、そのために必要なブロックを選び、適切な順番で組み合わせていくことが必要です。なので、慣れるまでには、少し時間がかかると思われます。
☆自由度
Scratchではアニメーションやゲーム、学習と関連したコンテンツまで多種多様なプログラムを作ることができます。なので、自由度は非常に高いです。作りたいと思ったプログラムはほとんど作ることができると考えてよいでしょう。
☆楽しさ
自由度が高いことから、慣れてくると非常に楽しいです。どんなものでも作れるので、自作ゲームを作り、それで遊ぶといった楽しみ方もできます。様々な機能や命令が書かれたブロックがあるので、1つ1つ試していくの楽しいですね。
プログル
次に、プログルというアプリです。学習とのつながりを意識して作られたアプリになります。算数と理科の学習に特化させたscratchのようなイメージです。
☆操作のしやすさ
このアプリも0から命令文を書く必要はありません。命令が書かれたブロックを組み合わせてプログラムを作っていきます。ブロックをドラックしてつなげていくだけでプログラムを書けてしまいます。Scratchとほとんど同じですね。
☆学習とのつながり
算数と理科の学習と直結する課題が設定されています。算数に関しては、スモールステップで基礎的な課題から、発展的な課題へと設定されています。なので、自然と教科の学習内容の理解とプログラミングの技術とが身につくようになっています。
理科に関しては、Web上だけで使うことはできません。micro:bitと呼ばれるものが必要です。
またHPには、学校での実践事例なども掲載されているので、それを参考にすることもできます。
☆慣れるまでの時間
余分な機能はなく、プログラムを作るときに必要なブロックだけが表示されるので、非常に操作しやすいです。
☆自由度
算数の課題を解くためのプログラムを作っていくので、ほかのものを作ることはできません。なので、自由度は低くなってしまいます。その分、なにをすればよいのかが明確になり、プログラミングに集中できると思います。
☆楽しさ
学習の要素が大きく、自由になにかを作れるわけではありません。なので、プログラミングとはなにかを理解するにはとても有効と思いますが、楽しんでプログラミングをするというものではないように感じました。
ただ、理科に関するものは、実際にセンサーを使って、実用品を作ることもできるので楽しんでプログラミングができるでしょう。
ビスケット
最後に、ビスケットというアプリです。イラストやアニメーションを作ることができるアプリです。ほかの2つのアプリとは異なり文字を使ったプログラミングを行いません。では、どのようにプログラムを作っていくのでしょうか。
☆操作のしやすさ
メガネというものにイラストを描いてプログラムを作っていきます。左右のレンズのイラストのズレがそのまま命令となり、プログラムになります。文字や文章を一切使わずにプログラムを作っていくの小さいお子さんでも使うことができます。
☆学習とのつながり
イラストを使ったプログラミングになるので、学校の学習とのつながりは薄くなってしまいます。ただ、図工の学習と少し関りがあるかなと…。
☆慣れるまでの時間
細かい操作がなく、イラストをレンズに配置していくことでプログラミングができるので、比較的早くなれることができるでしょう。
☆自由度
簡単な操作でありながら、複雑な動きをプログラムすることができます。
☆楽しさ
自分の描いたイラストが動くという体験は、はじめて触ったときには感動します。思い通りに動くとなおさらです。ほかのアプリとはことなり、イラストがそのまま動くので、見ていて面白いです。
まとめ
いかがでしたか?今回は3つのプログラミングアプリについて紹介しました。これでどのプログラミングアプリを使えばよいかわからないという悩みを解決することができます。お子さんとプログラミングをしてみるときに参考にしてみてくださいね。
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