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中国で労働市場のミスマッチが起きる、2つの理由

こんな記事を読みました。

中国の労働市場:1000万とミスマッチ

ざっくりいうと、中国では今後労働市場への参加者が毎年2,000万人程度増加していくのに対し、労働市場からの退出者は1,000万人程度しかいないため、毎年1,000万人の新規雇用を創出する必要があるということです。

実際に雇用創出はある程度成功しており、マクロで見れば当面は達成できそうだとしつつも、問題は雇用のミスマッチであるといいます。大卒で正社員となる率が56%程度しかなく、都市部の仕事にあぶれた「就職浪人」が増える一方、製造現場や配達員などのブルーカラー分野では圧倒的な人手不足が続いています。

それらのブルーカラー仕事は供給不足から給与が高騰しており、いまや大卒の給与を超える場合もあるにもかかわらず、相変わらずそれらの仕事につきたがる人は少なく、人手不足は解消していません。政府予測では、2025年までにブルーカラー労働者は数千万人単位で不足する見込みだといいます。

なぜ、このような状況になるのでしょうか。それらの仕事が肉体的・精神的に辛く、苦しいものだからでしょうか? もちろんそれもありますが、それだけでは極端な偏りが発生する説明がつかないような気がします。

今日はこの理由について自分なりに考えてみたいと思います。

給料「外」のリソースの重要性

まず、中国の人々にとって組織に属して働くということは、単純にそこで給料を得るための行為ではありません。そこで得られるキャリアや人脈など、給料の外にあるリソースを非常に重視しています。

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