日本で反体制ビラ貼りをする中国人を想って、胸が苦しくなった話
こんなツイートを見かけました。
ツイート中の写真は、中国の体制に反抗する内容が中国語で書かれたビラの様子を写したものです。そこには習近平氏を揶揄するものと、先般ネットを騒がせた北京での横断幕に書かれた内容を引用したメッセージが書かれています。
問題は、ビラの貼られている場所です。ツイートには中国語で「あるネット民が東京の街中に貼ったもの」とあります。さらに写真には日本語の看板のようなものも写っています。そう、これは日本で撮られたものなのです。
このように、反体制的な内容のポスターや掲示物が中国「外」で貼られる例が増えてきているようです。中国人の数が増加の一途をたどる日本において、それは顕著に見られます。
先日はルポライターの安田峰俊さんが、実際に(上記のツイートとは別件の)ビラを貼った在日中国人へのインタビューを行っていました。記事によると、大学の掲示板などにこうしたビラがかなり増えているとのことです。
中国国内でやればどんな目に遭うかわからないような行為ですから、国外でやらざるを得ないというのはわかります。国内で上げられない声を、どうにか形にして誰かに伝えようとするその試みを、応援したい気持ちもあります。
あるのですが……
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