
花火で叩き起こされて2024年が始まった話
大晦日から元旦にかけての話です。
今年も仕事納めが12月31日になり、加えて体調をぶっ壊して頭痛が止まらなかった僕は、年明けのカウントダウンを待つこともなく、22時くらいにはさっさと床についていました。
しかし、ちょうど0時になったころ、外から響く轟音と、カーテン越しに届く無数の光の点滅によって目が覚めました。カーテンを開けてみると、そこかしこで花火をやっていました。去年、引っ越してからは川沿いのマンションに住んでいるのですが、その川の両岸の至る所で、人々が花火を打ち鳴らしています。
「打ち鳴らしている」というのは比喩ではなく、手持ち花火のようなものでそれぞれがワイワイやっているというよりは、打ち上げ花火をドカンドカン鳴らしながら、互いの派手さを競い合っているような感じです。
心に余裕のあるときなら「ほうほう、これも中国の風情ですのう」とやさしい気持ちで見つめることができます。しかし、えげつない頭痛に苛まれてやっと眠りについたころに叩き起こされたことで、僕の怒りは有頂天に達してしまいました。「お前ら全員逮捕されろ、ていうかお前らの正月は今じゃないだろうがよ」と呪詛を吐きながら、打ち上がり続ける花火を恨めしく見ていました。
その後も終わったかなと思って横になるとまた鳴り始める、というのが延々と続き、ようやく止んだといえるようになったのは2時ごろでした。変な時間に起きたせいでその後もなかなか眠れませんでした。ようやく寝られた末に見た初夢は「大学に留年して内定がパーになる」という悪夢でした。
そんなわけで、2024年の幕明けはあまり好調なものではありませんでした。
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個人的な呪詛はさておき、中国では近年、花火への取り締まりをめぐって政策が右往左往しています。
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