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20元のワセリンを買おうとしたのに、なぜか35元払った件

この前、中国では大手にあたるドラッグストアチェーンのWatsons(屈臣氏)に行ったんですね。目的は手荒れ対策のワセリンを買うため。普段はネットで買うのですが、うっかり家の在庫を切らしてしまったので、すぐに手に入れるために久しぶりに実店舗で買うことにしたのです。

で、店に行ってワセリンを見つけたのですが、値札を見ると普通は30元だが会員価格は20元だとあります。ネットで買うよりちょっと安いし、何より10元(≒200円)の差は大きい。Watsonsの会員だったかどうかは忘れましたが、レジで確認してもらえばいいか。もし会員じゃなければ、登録してもいいし。

そう思いながら商品をレジに持って行き、店員のおばちゃんに「前に会員になったと思うんですが、調べてもらえませんか」と言いました。おばちゃんはレジのところにあるQRコードをWeChatで読み取るように言いました。

指示通りにコードを読み取ると、店舗のミニプログラムページに遷移しました。見方がわからずに困っていると、おばちゃんに「ちょっと貸して」とスマホをひったくられました。そしておばちゃんは画面を一目見て、「会員ではあるけど、この会員では割引は受けられないね」とよくわからないことを言い出しました。

じゃあどうすればいいのと言うと、10元払ってアップグレードをしなさい、とおばちゃんはいいます。なんじゃそりゃ、結局30元でワセリン買うのと一緒じゃないかと思いつつも、まあまた来るかもしれないし、10元くらいなら会員になっておいてもいいかと考え、「じゃあ10元払います」といいました。

するとおばちゃんは難しい顔をしてレジの機械とにらめっこを始め、裏から人を呼んできたりしてなにやら手間取っています。そして最終的に何を言い出すかと思えば、「合計で35元払ってください」ときます。

いやいや、ワセリンと会員の入会費で30元のはずでしょ、なんでそんなことになるのと言いますが、おばちゃんは何やらごちゃごちゃと言い訳めいたことを言い始め、説明にならないような説明を繰り返します。

僕もいまワセリンを買って帰らないといけないため諦めると言うわけにもいかず、いろいろ説明を求めたりなんやかんやと話を続けるうちに、最終的に「35元払って、会員になる(10元)+ワセリン(20元)+本来は15元の綿棒(300本×2セット)をプレゼント」ということになりました。

あれ、どうしてこうなった? これって結局、20元のワセリンと15元の綿棒を普通に買ってるだけでは? なんか騙されてないか? と思いつつも、もうめんどくさくなってそれでいいと返事をしました。

結局、僕は35元を支払い、ワセリンといまは特に必要のない大量の綿棒、そして最後におばちゃんがなぜかくれた粗品のティッシュを持って店を出ました。なんか疲れたなあ。せっかく会員になった(いや、本当になったのか?)けど、こんなことになるならもう来ないかも。やっぱりネットでいいや。

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中国のリアル店舗では、売り上げ向上のためなのか、はたまた店の人が中抜きして儲けるためなのかわかりませんが、店員の個人プレーっぽい販促活動でこっちが得したのか損したのかよくわからないキャンペーンを仕掛けられることがあります。

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