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中国語ほぼゼロで中国に出てきても、意外と死ななかった件

noteでも定期購読マガジンを運営している、松井博さんのVoicyに呼んでいただきました。

こういう場に呼んでいただくたびに自分のしゃべる技術のなさに落ち込むのですが、それはそれとして楽しくお話しさせていただきました。内容も面白いものになっていると思うので、ぜひ聴いてください。

さらには、松井さんが運営している語学学校のBrightureのnoteアカウントのほうでも、僕が話したことを取り上げていただきました。

Voicyの最後に、海外に住んでみたいと考えている人へのアドバイスを聞かれて、「いろいろ考えるよりも、とりあえずやってしまったほうがいいんじゃないか」ということを答えました。これは、何より自分がそうだったから言っていることです。

これもVoicyで話したことですが、僕が中国に来た時にできた中国語は1〜10までの数字とあいさつ程度のものでした。当時は「行ってから覚えればいいや」という気持ちだったように思います。いま思えばあまりに無謀だし、同じことをやろうとしている人がいたらさすがに止めるかもしれません。

でも、僕自身はそれでもなんとかなってしまったんですね。

もちろんさまざまな苦労はしました。初めて行ったスーパーで万引き防止ブザーが誤作動で鳴り、従業員がわらわらと集まってきた時は「あ、俺このまま誤解が解けずに捕まって死ぬのかな」と絶望しました(袋の中を一生懸命見せたら解放してくれました)。

スマホに頼ろうにも、そのスマホひとつ調達するのにも一苦労でした。まあ、それも現地で使えるスマホを準備してこなかったのがアホなのですが。ちなみに日本のiPhoneを持っていったのですが、当時はSIMロックがかかっていて海外のSIMカードが使えなかったのです。つまり、そんなことも知らずに中国に来たんですね。アホですねえ。

外で食事をしようにも、注文ができません。中国では、街中の食堂みたいなところで出てくるメニューの名前は語彙としては結構難しく、初級のテキストの知識では読めないものばかりです。

当時はスマホでの決済や注文も普及する前で、なかなかハードルが高かったのを覚えています。

それでも指差しで「这个」(これ)などと言ったりして乗り切ろうとすると、今度はその後に店員のおばちゃんが聞いてくる「这里吃还是打包?」(ここで食べるの、それとも持ち帰り?)とか、「要不要辣?」(辣椒(トウガラシ)はいる?)とかいう、ごく簡単なことがわかりません。まごまごして答えないでいると怪訝な顔をされ、変な人扱いです。こういうの、地味に心が折れます。

でもまあ、そんな人間でも、よっぽどのことがなければ飢えて死んだりはしないんですよね。

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