お金の価値は相対的なものである。海外生活で学んだ大事なこと
ここ数日で、一気に10円くらいの円高が進みました。
せいぜい1ドル=120円くらいだった少し前からすれば、まだそれでも大きな円安であることに違いはありません。しかし海外在住者としてはそれでも一抹の安心というか、一服したような気分になります。
円安が進んでいる最中はどうしても「このまま円安が進み続けたらどうしよう、円が紙クズになるんとちゃうか」みたいに、悪い想像ばかりしてしまいますからね。
僕の暮らす中国の通貨である人民元に関しても、1元=20円を超える水準が続いていたのが、20元以下に落ち着くようになってきました。だいたい僕が中国に来たばかりの時(2015年くらい)の水準と同じです。まだ圧迫感はありますが、だいぶ冷静さを取り戻しています。
ただ、僕が来た当時のレートをのことをさらに思い返してみると、ドル:円はせいぜい120円台くらいだったはずなんですよね(調べたら、だいたい116円〜124円くらいで推移していたようです)。
いまと当時の人民元:円のレートが同じような水準で、しかしドル:円を比べると大幅な円安になっている。これってつまり、人民元もドルに対して大幅に下落しているということに他なりません。
事実、いまはかなりの人民元安だそうです。
中国に来たばかりの当時は、身を切るような思いで日本円を人民元に両替していました。そこから人民元を稼げるようになってきたらすぐに円高が進み、人民元の給料の価値が目減りしてしまいました。
そんな日々が長らく続き、いまようやくnoteで日本円収入を得られるようになったら、今度は日本円も人民元も激安になってしまっています。人生とはうまくいかないものだなあ、と思わされるばかりです。
今後は結局どうなるんでしょうかね。一時的に円高になっても長期スパンでの円安はあんまり変わらなさそうな気もするし、外貨を稼いでおくことにそれなりの意味はありそうに思います。
ただそれが人民元だけでいいのかな? 他に何かないかな? と頭の片隅で考えておいた方がいいのかも、と思いました。
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と、レートについて偉そうに語っているとそろそろ無知(というか不勉強)がバレそうなのでこのへんにしておきますが、こうして自分の稼いでいるお金について、他の通貨と比較しながら考えられるようになったこと自体、海外で生活してよかったことの一つではないかと思います。
言い換えればそれは、「お金の価値は相対的である」ということに身をもって気付けた、ということになるかと思います。
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