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どうするどうなる、日中ビザ相互問題

中国に関わる界隈では、最近こんなことが話題です。

詳しくない人のために説明しておくと、もともとの日本のパスポート所持者はビザの発給を受けなくても中国に入国して15日間滞在できるという、いわゆるノービザの措置を受けていました。

ただ新型コロナウイルスの影響によって往来が難しくなり、この措置は停止されていました。そして現在に至ってコロナの脅威がおおむね去り、日本側が「そろそろノービザ措置を再開しませんか」と働きかけているのですが、中国側からはどうにもよい返事が得られていない、という状況です。

今日はこのことについて考えてみます。

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一見すると中国がゴネているようにも見えるのですが、ビザというのは本来、外交の相互主義の原則にもとづき、両国が対等の関係になるように運用されるべきものです。中国から日本への渡航はノービザではできないので、両国の関係が非対称的だったこれまでのほうが原則に反していたということになります。

で、今後中国の言うように両国が「対等な措置」を取るとすれば、①中国と日本の国民が両方ともノービザで往来ができるようになる、もしくは②日本のビザ免除がとりやめになる、つまり両国ともノービザでは往来ができなくなる、という2つのパターンが考えられます。

ただ、前者①についてはあまり現実的ではないように思います。どう考えても日本側が同意しないし、中国のほうもあまり積極的に人民に外に出ていってほしくない(というより、出ていく人をきちんと絞りたいと考えている)フシがあります。両国の意向に沿わなそうので、このパターンはほぼ起こり得ないと考えていいでしょう。

とすると、後者②の両国の往来にビザが必須になるか、あるいはひょっとしたら中国側の気が変わって③日本のノービザ措置が復活することがありえるのかどうか、という軸で考えるのが良さそうです。

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いろいろ考えた結果、個人的には日本人のノービザ渡航は復活しないんじゃないかなあ、と思っています。つまり、②のパターンに落ち着くのではないかと思います。

そう思う理由はいろいろあるのですが、まず日本側の事情として、ノービザで中国に行けなくなったとしても困らない人のほうが大半だろうということが挙げられます。

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