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monbon
「一つの中国」とはなんぞや、とたまに思う場面の話
嫁と中国で結婚手続きをした時のことです。
婚姻届を1枚出せばいいだけの日本の婚姻手続きとは違って、中国の結婚手続きは写真を撮ったりなんやかんや書類を作成したりと、けっこう面倒な手続きを役所で踏まなければなりません。
またこれも日本と違うのは、費用がかかることです。僕が結婚手続きをした地域の民政庁では、中国人どうしの結婚手続き費用が18元(うろ覚えですが、とにかく安かったのは確か)だったのに対し、国際結婚の夫婦にはなんと400元が必要ということでした。えらい差額だなあと思いながらも、しぶしぶ支払いました。
そしてその日は、僕らとは別にもう何組かのカップルが結婚手続きに来ていたのですが、ある時僕らの後ろに並んで手続きをしていたカップルも、費用提出の時に400元を払っているのが見えました。
どちらも普通の中国人に見えるし、会話もネイティブの中国語っぽいのになあ、とそのカップルのことが気になり、すれ違いざまにそのカップルが持っていた資料をちらりと見ると(盗み見は誉められた行為ではないですが、結果として見えてしまったということで……)、どうやら男性のほうが台湾の出身であるらしいことがわかりました。
その時僕は、「あの、ひとつの中国っていう話は……いやなんでもないです」という気持ちになりました。
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ところで、香港に行った時の話をします。
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